歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の充填治療420(上級編)

2019/01/05
 
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20代男性、右下7、外傷性カリエス、食事中に痛む 004505

前回のつづき

http://mabo400dc.com/dental-treatment/今日の充填治療419(上級編)/

20代でこのようなことになってしまっては、入れ歯になるのがそこまで来ているのが見えているが、
そんなことにならないように、なんとかしてあげたい。

神経を取ったり、クラウンを被せたり、侵襲度の高い治療は先送りにしたい。
もちろん外傷性咬合を上手くコントロールできないとこの歯の寿命は短い。

歯肉息肉がCR充填の邪魔になっているので、

電気メスで切除したが、健全歯質はほとんど残っていない。まだ軟化象牙質(虫歯)がかなり残っている状況だ。

ペラペラのエナメル質をなんとか残したが、厳しい。
従来の診断基準では神経を取る治療になるどころか、治療困難として抜歯する歯医者もいるかもしれない。
歯肉縁下の虫歯は治療困難という診断基準がある。

とりあえず、α-TCPセメントで軟化象牙質が再結晶して虫歯が治ることを期待したい。
もし接着はがれが起こってもα-TCPセメントが歯質の代わりに溶けてくれて、
しばらくは持ちこたえる。
これを虫歯の電気化学説では、亜鉛メッキと同じカソード防食という。

CR充填2回法だが、

どうやって充填するのか判らない歯医者も多いと思う。

あとは長い長い維持管理の過程に入るのだが、外傷性咬合が改善されないと早期にCRが剥離するか、
歯肉縁下の歯質が崩壊して、2次カリエスになる。
その兆候を見つけるのは難しいのだが、DHの仕事だ。
内部がどうなっているのかイメージできる心眼を持つことが重要だ。
具体的にはプローブでCRマージンを丁寧に触診する。

表題画像は咬合調整後

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