歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の充填治療424( 上級編)

2019/01/25
 
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30代女性、左下6、CAD/CAM セラミックインレー破折

2度も破折したそうで、こんな硬いものがどうやったら破折するのか、、?

お話を聞いていると、外傷性咬合の持ち主ということは分かりました。
飴玉は噛んで食べるのが当たり前と思っていた、とか。
PCの画面を睨みつけながら食いしばっていた、とか。

歯にもクラックがたくさん入っています。
寝ている間にどうしているかも調べた方が良いでしょう。

うちに虫歯や破折で駆け込んでくる患者さんは例外なく外傷性咬合の持ち主です。
歯はいたわりながら優しく大切に使いましょうw

破折後1ヶ月間凍みるのを我慢していたそうで、歯肉が凍みるところを覆い始めていた。

とりあえず、歯肉息肉を除去した。

残ったセラミックスを除去するのも大変で、硬すぎてダイアモンドバーが一本ダメになった。

深いところはα-TCPセメントで覆とうして

1次充填

2次充填したら、舌側にCRがはみ出てしまった(僕の指が太すぎてストリップスを押さえられなかったw)。
歯医者の指を見たら、この歯医者さん、ちゃんと治療ができるのかな?という判断ができると思う。
太い指は口の中に入らないw
入れると歯が見えないw

仕方がないので、部分的にCRを除去して再CRしたが、
CRが切れたり、ウエッジがなかったりして、大いにハマったw

なんとか終わった。。やれやれ。。

CR用の窩洞形成はインレー用と違い不定形で、わざとディンプルやアンダーカットを形成するので、
破折や脱離に抵抗するのだが、
さて今回はどうだろうか。。

特にCAD/CAM用の窩洞形成はブロック加工用のバーの先端が直径1mmなので、それ以下の細かい加工はできない。
それに合わせて窩洞隅角は丸く、窩縁形態はディープシャンファーにするしかないのが破折や脱離しやすい原因の1つだと思う。
産業用のCAMはエンドミルをワークに合わせて自動的に最適なものに交換する機能がついたものもあるが、非常に高価だ。
歯科用のCAD/CAMの機械でさえ1,000万では到底買えないので、原価償却のために歯を削りまくりたくなるのにw、億〜とか出せるはずもない。
悪魔に魂を売りまくっても追いつかないw

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Comment

  1. ふじ より:

    素人の質問です。
    先生、虫歯の歯は駄目だと思いますが、そうでない歯は強くはないのですか?歯はダイヤモンドよりも硬い、丈夫と思っていました。硬いものもガシガシ噛めば歯も顎も丈夫になり良いことだと思っていました。先生の症例で、歯の割れている人がとても多い事に驚いてます。

  2. mabo400 より:

    歯はダイヤモンドほどではないですが、水晶程度には硬いのです。
    しかも日本刀と同じ2重構造をしていますので強靭です。
    しかし、筋肉や骨のように鍛えることはできないと思って良いと思います。
    基本、使えば使うほど劣化し、無理をすると破折や磨耗によりダメになってしまいます。
    人生は長くなっていますから、無理をせず大切に使ってください。

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