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今日の充填治療434( 上級編)

 
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30代女性、右上56 インレー除去後放置、右上7 隣接面カリエス、自発痛ー

右上56は2年前に痛みとかはなかったのに外されて、ジルコニアに換えましょう、ということでしたが、その先生にその歯科医院の院長が、そんな何ともないインレーを外さなくてもいいだろーと患者に聞こえるところで言っていたので、怖くなって、その歯科医院に行けず、怖くない歯医者を探していたそうだ。
ガク((( ;゚Д゚)))ブル

患者に聞こえるところで、院長が自分の代診にそんなことを言うのはどういうことなのだろうか?
ま、想像ですが、その歯科医院は歩合制で代診を雇っていて、ある程度契約が取れないと給料が上がらないシステムなのかもしれない。で、その代診先生は削りまくって自費治療を薦めていた。例えば月400万水揚げがあったらその2割もらえるが、それ未満だと基本給25万のみ。。歯科医師としてはワープアだ。
そこの院長からしたら、儲かるのだからいいだろうとも思うのだが、あそこは削る歯医者だ、という噂がたっても困る。
そんなところか?

レントゲン写真では右上5は失活(神経は死んでいる)ように見えるが、根管内を触るつもりは毛頭ない。隣の4番は神経を取ってあるのだが、根尖に細菌が感染している。
触っても良いことがあるとも思えない。症状が出てからの対応になる。

処置前だが、6にはデュラシール仮封が残っていて、内部の象牙質は溶けているだろう。56間には息肉ができている。
さすがにデュラシールで2年間放置はまずいだろうと思う。

7にも隣接面カリエスがある。クラックも見えるので、外傷性の虫歯の可能性は高い。

内部はかなり深いところまで虫歯になっている。

軟化象牙質(虫歯)を除去すると、内部はかなり失われている。
矢印部分は露髄しているのかもしれないが、追求しない。

α-TCPセメントで覆とうし

76からCR充填を始めた。

56間の息肉部からの出血が止まりにくく、時間がかかる。
1次CR充填後

2次CR充填後

調整後

CR充填は他の修復方法に比べると歯を削る量は最小になるが、
技術的に難しく、しかも儲からないので、普通の歯科医師はしたくないと思う。

ちなみにこの症例はジルコを入れようと思ったら、神経を取って、コアを入れて印象、外注、出来上がりの製品を口腔内にセットするしかない。
内部の象牙質が残っていないからだ。

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