歯科医院長mabo400のブログ

今日の充填治療458(超上級編)

2020/01/05
 
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17歳男子、左下6、歯冠破折、自発痛ー、野球少年

今日は新春初日で旧年中(新年になってもか)にやらかした患者が殺到する。野戦病院状態になり、さすがに疲れたw
その中でも最も疲れたのがこの症例だろう。
ま、はっきり言って超困難症例w
一般人はこんなもんかと思うだろうが、歯科医師はどうやったらこんなことができるのか解らないと思う。

ま、スポーツをやっている人は歯を食いしばって頑張り過ぎている人が多い。
で、自分の歯を壊してしまう。
クラックが入って虫歯になり、最悪破折して抜歯だ。
今回は歯根は破折していないのでまだマシだった。

この子も日夜野球にどっぷり浸かっているそうだ。
そんな場合か?と思うが、仕方がない。
オレの知ったことではないが、王貞治氏の話をした。
インパクトの時に一般人の2倍の咬合力で噛み締めるそうだ。
昔N○Kの番組で見た。
彼も自分の歯を噛み割り続けて引退したそうだ。

表題画像を見ると破折部分は歯肉息肉に覆われている。
覆われていると歯を保護してくれているので、虫歯になりにくい。
露髄していても痛くない。

レントゲンでは根尖まで炎症が波及している。細菌も侵入しているだろう。
それでも歯髄はこのまま直接覆髄でOKだ。
信じられないだろうが、下手にいじらずに埋めるのが良い。

正像と鏡像を別々に時系列で供覧。

歯肉息肉を電気メスで除去し、止血し、α-TCPセメントで歯髄息肉をそのまま覆罩し、CR充填する。これだけで終わり。投薬二日だが。

これは普通の治療ではない。どこでもやってくれるわけではない。これを見る歯科医師は頭が混乱すると思う。天地がひっくり返るからだ。

正像




鏡像




付いてきたお母さんに質問された。普通は金属とかになるでしょう?どうして?

普通は時間がかかるので、型取りして、診療室外で作って金属等で修復するの。
と答えたが、本当はそうではない。みんなそう思い込んでいるだけだ。

僕は神経取ってなんどもなんどもエンド治療して型取りをして技工作業を外注(自製)し冠を被せる。そんな面倒なことは気が短い僕にはできない。それだけだ。
一回で終わらせる。しかも次がある。人生は長い。

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