今日の充填治療506.01(上級編)
2020/12/01

30代女性、左上6、7、CRの2次カリエスと隣接面カリエス
この時のつづきで、治療後に温冷水痛があるというので、左上6の再治療というか、もう一度内部を見てみる機会を持った。
http://mabo400dc.com/dental-treatment/dental-filling/今日の充填治療506(上級編)/
外傷性の咬合の所見がある。
臼歯部の咬合面のエナメル質が磨耗し、
舌の側面に歯型が付いている。
最初の治療の時の画像で、
重要部分の画像だが、黄色の四角部分を拡大してみた。
黄色の楕円部分は前医によるCRにも見える。歯質と同じ色なので判別は難しい。
α-TCPセメントで覆とうしてCR充填した。
約1ヶ月後の再治療の時の画像で、四角い部分を拡大してみた。
赤い部分は露髄しているようにも見えるが、触ってみても強い痛みはない。
出血もしない。あるいは仮性露髄なのか、失活寸前なのか、はっきりとは判らなかった。
また覆とうしてCR充填して、補強冠とナイトガードを作って経過観察することにした。
外傷性の歯髄炎(血栓症)なら、ナイトガードにより1〜2週間で温冷水痛は改善する。
改善しなければ、別のフェーズに移行しているということだ。厳しいが、冠部歯髄が壊死し始めているのかもしれない。