歯科医院長mabo400のブログ

今日の充填治療507(上級編)

 
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5歳女児、右下DE、隣接面カリエス、自発痛-

他院(よそ)では神経を取って金属冠を被せるしかないと言われて当院(うち)に来た。

神経を取るしかないという理由は、
現在の歯科医学では、虫歯は細菌感染症なので、虫歯は完全に除去しないと再発するとされているからだが、
実は違う。

虫歯は細菌感染症ではなく、電気化学的な歯牙の腐食であり、金属が錆びたりするのと同じカテゴリーの現象で純粋な化学反応だ。

だから、外部からのイオン伝導を遮断すれば虫歯は止まる。
それだけではなく、歯牙の原材料と一定の物理化学的条件が整えば虫歯は再結晶化が進み治る。

細菌の存在は虫歯を進める促進因子ではあるが、主原因ではない。細菌はいなくても虫歯はできるのだ。

イオン伝導を遮断するには辺縁封鎖性に優れた修復方法を採用する必要があり、それはCRとCR充填用のボンディング材を使うのが最も良い。もちろん多々ある商品の中で、どれでも良いというわけではない。

表題画像はボンディング材の効果を最大に引き出すため、マージン部分だけ新鮮歯質を露出させただけの状態で、一般的な意味では虫歯を完全除去したとは言えないのだが、虫歯部分にα-TCPを塗布(覆罩:ふくとう)すれば、残っている虫歯は再結晶化して治る。
α-TCPを塗布したところの画像は余裕がなかったので撮れなかった。気温が低くて、拡大鏡がマスクの隙間から漏れる息で曇って何も見えないという状況に陥ってしまったからだ。

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