今日の充填治療512.01(上級編)

30代女性、右上5 温冷痛+、左上6 自覚症状ー、咬合性外傷の虫歯
他院にて、右上5は神経を取ると言われて、左上6は保険では銀歯になると言われた。
現代歯科医学では、冷水痛だけでは可逆性の歯髄炎ということで神経を取る必要はないが、
温痛があると不可逆性歯髄炎ということで神経は取らざるを得ないということになっている。
実は思い込みで噓なんだが、そう信じられている。
その方が儲かるということもあると思うのだが、噓が少なくとも100年以上も信じられている。
歯科業界はなんとも不思議な世界だ。
今日は左上6の隣接面カリエスだが、この歯だけで45分かかった。顎関節の弱いこの方にはこれが限界だった。
他にも咬合性外傷による隣接面カリエスがたくさんある。レントゲン写真に映るものだけでも左下5と右下5だ。
表題画像の辺縁隆線部分を拡大すると、クラックが見えると思う。
クラック内部に虫歯が進行している。
このクラック部分を除去せずにCR充填しているが、チッピングさせずに残すことはそれなりに難しい。
これをトンネリング技法というのだが、CR充填する場合にはあった方がナチュラルに仕上がる。
自分で見ても判らないくらいだが、咬合性外傷があればこの部分がチッピングするだろう。
内部の軟化象牙質(虫歯)やクラックは術者以外には見ることはできないと思う。
では、時系列でどうぞ。
Comment
右下5も…
左下も右下も、何となく沁みる様な感じがありました…
こんなに気持ちが晴れる治療があるだろうか?と思うほどですね。
もし銀歯だと笑った時に目に入って、鏡を見る度にもやもやする所でした。
銀歯は嫌ですよ、女子ですし☆健康にも悪そうだし。
コスパが良すぎて…先生は賽の河原でも患者は天国です。
とにかく、感謝していると言う事を申し上げたいです。
治療歯も虫歯も長持ちする様、努力致します。
また宜しくお願いします。
そう言っていただけると地蔵菩薩さまに見えますよw