今日の2次カリエスシリーズ104.01

60代男性、前回の左下7に引き続き手前側の6番の2次カリエス
当市にもコロナ患者さんが入院している施設があり、コロナの足音は近くに迫っている。うちもいつ閉めないといけなくなるか分からないのだ。
・・2次カリエスというよりは60年に渡る歯ごたえのある美味しいものをガシガシ食べすぎたことによる経年劣化だ。
クラックがたくさんあり、インレーを除去すると内部の象牙質は虫歯で失われているので、エナメル質の咬頭は簡単に破折した。
60代も後半に入ると歯牙もその寿命に近くなる。
十文字にクラックが深部に達しており、破折するのも時間の問題だろう。
補強冠を入れた方が良いと勧めたが、今回は待ってくれとのこと。
ま、もう遅いかもしれないので、関知しないことにした。
すぐに泣きながら来ると思うが。
歯牙は40代から劣化が始まる。硬くなりすぎて破折しやすくなるのだ。
歯牙は噛むことによって鍛えられない。劣化する一方なのだ。
大切に使おう。
3方向から画像を撮ってみたので、三部作になる予定。
7番の隣接面にもカリエスがあったので、ついでに処置している。
実像
クラックが多数見えると思う。