今日の2次カリエスシリーズ107
2020/10/21

60代女性、左上7、メタルインレー2次カリエス
神経は取られている?死んでいる?(患者は削ると痛いと言っていた?)ようだが、いずれにせよ不用意に触らず埋めてしまう。
患者本人はインレーになっていることすら知らない。
歯肉縁下のしかも最後臼歯なので治療困難症例、超絶技巧系だ。
直視できないのでミラーテクニックも必要だし、心眼というのも必要になる。
見えないものを少ない視覚情報を元に頭の中に歯と切削器具の先端をイメージして手を動かすと言うことだ。
ほっぺを必死で押さえながら、出血させないように気をつけながらの作業なので、かなり難しいと思う。
一般には足で蹴るタイプの昔のロクロを使う時の感覚か?
足で一定の速度でロクロを回すのはかなり力がいるし微妙な力のコントロールが必要なのだが、
当たり前だが、手の方は繊細な動きが要求される。電動式のロクロでも使いこなすのはかなり難しい。
ま、やったことがないと分からん話ではある。
患者にしてみれば、何をやっているのかわからないし、頑張れーー、、と言われるだけで、苦しいだけだ。
難しい治療ということなんか知ったことじゃないw
外したインレーの内面を見たいという人もいるらしい。
では時系列で2つの角度から。