歯科医院長mabo400のブログ

後天性開口6.04

2021/02/07
 
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現在18歳、男性、右側臼歯部咬合性外傷による虫歯、前歯部叢生、左側臼歯部開口

うつ伏せ、横向き寝をしている。たぶん右下寝だと考えられる。下顎が左側後方変位しやすいからだ。

この子は2017年5月から前歯部叢生の主訴で拡大装置による改善を行ってきたが、開口になり始めた。

確かに前歯部叢生は治ってきてはいるのだが、漫然と拡大装置を使うと開口になるのだろうか?

前回のつづき

http://mabo400dc.com/dental-treatment/dental-filling/後天性開口6-03/

結論から言うと拡大装置を漫然と使うと開口になるというよりはうつ伏せ寝、横向き寝などの態癖(寝相などの良くない癖のことを言うらしい)の対策ができないと開口は悪化すると言うことだ。
しかもこの態癖というもの、なかなか治らない。無意識下での動作だからだ。

この子の場合は右下寝をしているので、寝ている時は右側の奥歯で食いしばっているのと同じ状況だ。それで右側の奥歯が緊密な噛み合わせになり、左側は67しか当たらない開口になっている。

外傷性咬合があると4年の経過でこのようになる。
表題画像は再修復前の実像画像だ。

befor
2017/08/23

after
2021/02/01

このあとは修復過程なのだが、口蓋根は生きていた。セメントを除去すると出血したのだ。
頬側の2根は死んでいた。根尖は閉じていたので、超音波洗浄後α-TCPセメントで充填した。象牙質のクラックもあったので、その部分にもα-TCPセメントで覆ってCRで修復した。多少のクラックは自然修復することがあるからだ。
最終的には補強冠を装着して完全に破折することを避けようと思う。
この子はまだ18歳なのに、この歯にはもう後がない。
でも、僕にはこの程度のことしかできない。
どうすれば良いのか?。。









つづく

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