歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

若い子シリーズ31.01

 
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9歳女子、左下E(LE)、時々痛い。

しかし、他にも虫歯がたくさんできている。
この子はカリエスリスクが高く、しかも外傷性咬合もある。テニスをしていてマウスピースをしていないと奥歯が痛くなるそうだ。プレイ中に食いしばっているので、歯冠にクラック(ヒビ)が入り、そこから虫歯になるのだ。

テニスなどインパクトの時に食いしばってしまうスポーツは歯にはよくない。
野球やバトミントン、サッカー、ウェイトリフティングなどか?

今日は主訴の左下E(LE)から。

表題のレントゲン画像を見ると、虫歯と歯髄はつながってしまっている。完全に露髄しているようだ。まだ永久歯はすぐ下までは来ていない。

Eだけではなく、後ろの永久歯左下6(L6)も虫歯になっているのが心配だ。隣接面と咬合面に虫歯ができていてDD96とほぼ検知上限だ。
重曹うがいと食生活の改善、食いしばらないようにすること、あと寝相もか、そのような対策の結果に期待して、とりあえず処置は次回以降に見送った。


拡大画像。少し視点をずらして見るとクラックが見えるような気もする

充填過程。露髄していても慌てず

抗菌剤添加α-TCPセメントで直接覆髄

CR充填で仕上げる。
CR充填もよく吟味されたボンディング材、CRを選択するべきで、銘柄はなんでも良いというわけではない。何を使っているかはブログ内に取り上げている。
インレー修復はほぼ100%失敗する。辺縁封鎖性が悪いからだ。だから最初から神経を取ろうとするのだ。このような辺縁封鎖性が求められる症例ではCR充填しか選択枝がない。
インレー・クラウンの辺縁封鎖性は悪い。なぜなら抜けるようにアンダーカットを作らないように作らざるを得ないからだ。この辺りは学校では習わないし、知っている歯科医師は皆無だ。従来の方法に囚われているからだが、機械工学系の視点で見れば簡単に分かる。

つづく

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