パッチン義歯6.01

60代女性、左下567MT(欠損歯)、外傷性咬合
外傷性咬合により他院(よそ)にて抜歯になりインプラントを勧められている。
インプラントは嫌なので、当院(うち)に来られた。
外傷性咬合(多分食いしばり)があるので、右上も動揺度1〜2だ。
そういうわけなので、なるべく早く義歯を入れて、残りの歯の負担を減らしてあげたい。
パッチン義歯というのは僕がそう称しているだけで、一般にはノンクラスプデンチャーと言われている。金属のバネ(クラスプ)がないからだ。
設計には特別な配慮が必要で、クラスプの維持・把持・支持という3つの機能をバラバラに考慮することはできない。先端に向かって細くなるようなクラスプの中に3つの機能を忍ばせる必要がある。
基礎床とハイブリッドカスタム人工歯の作成と口腔内で咬合調整まで終わったので、仕上げは技工士学校の同期に外注する予定だ。
…その後なんだが、痛くもなく、外れやすいこともなく、意外に使える!ということで気に入ってもらえた。よかった。
before/afterを2つの角度から
before
after
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before
after