今日の抜歯再植術シリーズ139.04

今日の記事は「今日の諦めよっかな〜、、w」に分類しようと思うほどの悲惨な状況でした。
「お前はもう死んでいる」というセリフがありましたが、そんな感じ。
歯根が破折しているだけではなく、長年のPerで歯槽骨が失われ、
膿瘍で歯根が支えられているといった風情。
通常の診断では抜歯以外にない症例なんですが、ダメ元で再植してみた。
50代男性、右下7、歯根破折、自発痛-
かなり以前に破折していたようだが、全く痛くなかったそうだ。
多分神経を取ってブリッジを作った20年前からジワジワとPerが進行していたと思われる症例だ。
歯根に根管形成バーか何かで開けたかと思われた穿孔があったり、歯根分岐部に何やら怪しい窪みもあった。
・・・この時のつづき。
再植は半年前なので、リンクを遡って見ていただきたいのだが。
http://mabo400dc.com/dental-treatment/dental-filling/今日の抜歯再植術シリーズ139-03/
今日は最終的な補綴というか歯牙固定というか、再植後どうするか、という話。
この手の症例は忘れているので、アップしている記事は少ない。
再植した7番だけではなく5番も動揺度1で少し動く。
5番も外傷性の咬合力が働き続けているのだ。
再植前後のレントゲンと言っても、再植2ヶ月前と直後なので参考にはなりにくいが、5番の歯根膜腔の拡大を伴った歯槽骨の垂直吸収の具合を見ていただきたい。
外傷性咬合の所見だ。ナイトガードの作成を予定している。
2019/10/21
2019/12/16
型取り時の画像
before
after
これが技工室の作業だ
before
after
これが口腔内セット後の画像。
ほっぺや唾液を避けながらの難作業となるのが分かると思う。