歯科医院長mabo400のブログ

今日の2次カリエスシリーズ109.01

 
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60代男性、右下6、金属アレルギー、ファイバーポストコア、ハイブリッドクラウン2次カリエス

2004年以前は自分で作っていたのだが、その頃は既成のファイバーコアはなかった。
ファイバーコアはガラス繊維やケブラー繊維にハイブリッド系のレジンを含浸させたもので、
強度があるのだが弾性がある。
象牙質よりも弾性があると接着はがれが起こり、経年のうちに脱離する。
脱離しても適合性が良いので発見が遅れてひどい2次カリエスになってしまう。
その頃にはこのことは分かっていたのだが、患者が金属アレルギー持ちを強調するので、つい逆らえなかった。
今は強度面からクラウンには内部に金属フレームを使い金属はハイブリッド内面に包埋する。
ポストは基本的に使わない。理論的には最悪の方法だからだ。

ファイバーポストやハイブリッド系の素材は金属よりも弾性が大きいので、使うべきではない。
金属が良いのかと思われるかもしれないが、金属は象牙質より弾性が小さいので、外傷力により歯質の方が割れてしまう。

そもそもポストという修復方法自体が誤っていることに気が付かねばならない。ポスト(差し歯)という考え方は200年前にはすでに行われていたようだが、歯髄の穴があるので入れてみようかという単純な考え方で何も考えていないに等しい。

それより、神経を取って冠を被せるという発想自体が誤っている。ポストが必要になってしまうと考えがちだからだ。それは多大な時間とエネルギーを消費するので、資源エネルギー減耗時代にはそぐわないだろう。

歯髄の保存は技術的には難しくない。難しいのは洗脳を解き、経済的な問題を解決することだ。

今日は2004年から同部位の画像が残っているので、時系列で並べてみたい。
17年はもった方と言えるかもしれないが、歯質の色の変化から2018年頃から脱離していたのではないかと思われた。
今年になってハイブリッド冠のクラックとクラウンの動揺によって初めて脱離していることが判ったが、かなり発見が遅かった。
内部はひどいカリエスで通常の修復方法では保存は不可能で抜歯しかあり得ない。

前回のつづきで、

http://mabo400dc.com/dental-treatment/secondary-caries/今日の2次カリエスシリーズ109-00/

内部は虫歯で緩んでいるので、指で摘んで引っ張れば、簡単にファイバーコアごと抜ける。
それが表題画像だ。

象牙質の虫歯というのは軟化象牙質と呼ばれている。
リン酸カルシウム成分が抜けた有機質だけの状態になるので、触った感じは固めのチーズ様だ。
出血させない様に、また硬い正常な歯質が最大限残る様に慎重に軟化象牙質
を除去していく。
歯根分岐部もなくなってしまい、通常のコアは作れないので治療不能となり抜歯の対象となる。
仕方がないのでCRで築成してコアを作る。

では時系列で









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