歯科医院長mabo400のブログ

後天性開口6.06

 
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現在18歳、男性、右側臼歯部咬合性外傷による虫歯、前歯部叢生、左側臼歯部開口

うつ伏せ、横向き寝をしている。たぶん右下寝だと考えられる。下顎が左側後方変位しやすいからだ。

この子は2017年5月から前歯部叢生の主訴で拡大装置による改善を行ってきたが、開口になり始めた。

確かに前歯部叢生は治ってきてはいるのだが、漫然と拡大装置を使うと開口になるのだろうか?

前回のつづき

http://mabo400dc.com/dental-treatment/dental-filling/後天性開口6-05/

結論から言うと拡大装置を漫然と使うと開口になるというよりはうつ伏せ寝、横向き寝などの態癖(寝相などの良くない癖のことを言うらしい)の対策ができないと開口は悪化すると言うことだ。
しかもこの態癖というもの、なかなか治らない。無意識下での動作だからだ。

この子の場合は右下寝をしているので、寝ている時は右側の奥歯で食いしばっているのと同じ状況だ。それで右側の奥歯が緊密な噛み合わせになり、左側は67しか当たらない開口になっている。

拡大装置を新調したので、画像をアップしておきます。

問診してみたところ、右下寝の中でも一番問題のある右下うつ伏せ寝をしているということだった。
頭の重さがダイレクトに顎にかかる。

表題画像は開口になってる前歯部の様子で、右下うつ伏せ寝により右側の上顎が頭の重さで布団に抑えられてフラットになり、下顎はタイトに上顎に接触し多少左方変位している。右上2は内側に押されており、逆に左上234はアーチを維持したまま外側に押し出されている。

以下は5枚法による画像で、上下歯列は鏡像なので左右が逆だ。
左側は7番しか当たっていないので、この歯がダメージを受けることになり心配している。





拡大装置は咬合面フラットなスタビライゼーション型のナイトガード兼用として、就眠時の咬合状態を見てみることにした。
噛み跡が如何付くかで今後の判断としたい。

下顎がせり上がってくるので、クラスプを噛まないように、また4番にクラスプを増設してせり上がりを防止した。
拡大は当面上顎のみとした。

実像

なにはともあれ、うつ伏せ寝や横向き寝はよくない。なんとか改善してもらいたいものだ。

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