歯科医院長mabo400のブログ

どの程度の虫歯なら経過観察で良いのか?2

2020/09/03
 
この記事を書いている人 - WRITER -

どの程度の虫歯なら経過観察で良いのか?

という質問に答えられる歯医者は少ない、というか、多分世界中探してもいないというのが現状だと思う。
というのは、虫歯ってどうして発症して、進行するの?という理論が全く確立していないからだ。

歯牙が酸で溶けたものが虫歯と歯医者は説明するが、抜歯歯牙をpH3の炭酸飲料に1か月漬け込んでも溶けて無くなったりしない。ちょっと柔らかくなったような気がする程度だ。常識的に考えてコーラを1ヶ月も口に含んでいられるのか?有り得ない話だ。

ここでは「虫歯の電気化学説」ということで何度も書いているので、そちらのカテゴリーを見ていただきたいのだが、

虫歯の発症要因は2つしかない。

1、酸性溶液中に歯牙が存在すること。
2、虫歯になる部分と対電極になるような何らかの起電力が存在すること。

理由は歯牙(ハイドロキシアパタイト)は酸つまりプロトン:水素イオン:H+のイオン電導性セラミックスで、プロトンが歯牙を通り抜ける時にCaから電子を奪いCaを溶解させるというのが虫歯の本質だからだ。

起電力の代表的なものに自然電位の差つまりイオン化傾向と酸素濃淡電池(通気差電池)というものがある。

その他、酸化・還元カテゴリーの酸化(電子を奪う)と言った化学、生化学的な現象も含まれる。

1、2はどちらか一方では虫歯は発症しないと言っても良い。両方必要だ。

この辺りの理論は高校の化学レベルの話なので、これが解らないので、解説してくれ、というのは勘弁して欲しい。もし知らないというのであれば、学校で真面目に化学を勉強していなかったというだけのことなので、ご自分で化学の問題集や参考書を読んで欲しい。

イオン化傾向の違いというものは象牙質とエナメル質、その他の金属間にもあり、
イオン化傾向の大きい方が溶ける。つまり虫歯になる。

酸素濃淡電池というものの代表にクラック(ヒビ)というものがあり、クラックの内外に起電力が発生する。

歯牙の場合クラックの深部が虫歯になる。

クラックが生じている場合、虫歯になる可能性が高まる。

クラックの原因は外傷性咬合と呼ばれているもので、ブラキシズム、噛み締め、過度の咀嚼力などがある。

逆に言うと、外傷性咬合がなければ最初の虫歯は発症しないという感触を持っている。

表題画像は16歳のサッカー少年のもので、サッカーをやっている時に無意識のうちに歯を食いしばっているそうだ。

このシリーズではスポーツをしている時の外傷性咬合に焦点を当ててみたい。

つづく

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

Copyright© I歯科医院の高楊枝通信。 , 2020 All Rights Reserved.