歯科医院長mabo400のブログ

どの程度の虫歯なら経過観察で良いのか?4

2020/09/03
 
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現在16歳だが、サッカー大好き少年で、6歳から地元のクラブチームに所属してサッカーを始めた。今は高校の部活でサッカーをやっている。

前回のつづき

http://mabo400dc.com/dental-treatment/electrochemistry/どの程度の虫歯なら経過観察で良いのか?3/

最初に当院を訪れたのは1歳9か月の時、前歯になんとなく虫歯があるのはないか?とお母さんが心配されて連れてこられた。

なかなか写真は撮らせてもらえない。
Dまで萌えて(生えて)いる。
上顎のBAABはエナメル質表面が少し溶けている。隣接面カリエスもでき始めている。上唇と上顎BAABの間におっぱいが溜まっている時間が長かったのだろう。Dの咬合面も少し怪しくなり始めている。
虫歯の点から言えば、1歳半までに離乳を済ませたいところだが、あまり心配はない。
Eが萌える2歳頃までに離乳できれば良い。
これ以上遅れるとDEの間に初期の隣接面カリエスができ、小学生になった頃に虫歯が発覚する。
特に歯ぎしり等のブラキシズムがある場合は虫歯になりやすい。
隣接面は隙間と同じと見ることができるので、酸素濃度が他の部位に比べて低く、隙間腐食が起こりやすい上に、ブラキシズムで隣接面クラックが生じたり、応力腐食割れという現象が拍車をかける。もちろん細菌の存在は虫歯の進行を速める。他にもDEがそれぞれ電極となる腐食電池を形成する。Eの方が奥にあるのでEの近心面が腐食電極となる。またDだけを見ても後ろ側つまり遠心面の酸素濃度が低いので虫歯になりやすい。このように虫歯の電気化学説に従えば、従来説では説明のできない虫歯好発部位の説明もできる。

この子の場合、離乳はこの頃には終わっていて、左上Dの咬合面には離乳食の人参か?が張り付いている。
この段階では歯磨きの徹底特に隣接面の食さの除去、寝る前の飲食はしない、飲食後と寝る前の重層うがい(スプレー)だけで経過観察だ。




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