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今日の充填治療432( 上級編)

 
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30代女性、右下7、インレー不適合

このところ寝相の問題に関係する咬合や矯正治療の話が多かったので、
久しぶりにCR充填の記事だ。

この手のCRによる修復は通常の歯科医療では行われることは少ない。
高度な技術と材料の吟味が必要な割には儲からないからだ。
むしろ一段低い治療法だと考えられている。
しかし実際にはあらゆる面で優れている。
最小限の侵襲度、高度な辺縁封鎖性、耐摩耗性も優れた材料も出てきている。
そして意外に長持ちする。
まあ、こんなものが長持ちしてもらっては困るのかもしれないがw

今日は久しぶりのCR充填症例だが、その一部始終をアップします。
ご参考

セメントは効いていなくて簡単に外れた。

インレーの内面は汚れている。ここまでひどくはなくてもほとんどのセメント合着の修復物は部分的にせよセメントは剥がれている。
それが2次カリエスを招くかどうかは別の問題だ。

裏装材料はレジン系と思われ、全部外すと、かなり大きな窩洞だった。
遠心マージンは歯肉縁下のかなり深いところにまで及んでいて、
軟化象牙質を除去する時に出血させないか、ドキドキしたw
この治療をした前医も通常の治療方法だけしか選択肢がない割にはギリギリの治療をしている。かなりの手練れだと思う。

α-TCPセメントで覆とうする。このセメントは歯質と同じ成分で軟化象牙質の再結晶に必要な材料を供給し、アルカリ性なので制菌作用があり、イオン化傾向が歯質よりも高く、辺縁封鎖が破れた時には先に溶け出すことにより歯質を守るなどメリットは多い。

またこの処置には全く麻酔は使っていない。
痛みが出たらそれは健全歯質なのだから、それ以上削らなくても良いからだ。
侵襲度の低い修復処置には麻酔は必要がないのが本当だ。
麻酔は過剰に削る処置に必要なだけだ。

遠心部分が良く見えるように鏡像画像だ。

CR充填にはフロータイプを使い2回法をとる。
1回目はマージンを覆う。
こうしておけば、2回目以降に浸出液等で汚染しても辺縁封鎖性は最小限守られる。

ストリップスを使って2回目以降の築成を行うが、歯質の曲率に合わせてストリップスを動かしていく。この辺りはノウハウになるが、考えれば分かることだ。

近心もCRで修復し

咬合面を築成する。

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