歯科医院長mabo400のブログ

今日の充填治療460(上級編)

 
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40代女性、左上7、隣接面カリエス、時々しみる

これも外傷性の虫歯だろうと思う。辺縁隆線だけではなく、内部のエネメル質にもクラックがある。
インレーはよくできているように見えたので除去していない。

このような大きな虫歯も基本的に麻酔はしない。痛くなったら健全歯質なのでそれ以上削る必要はないと判断できるからだ。麻酔をして着色部分を全部取ると露髄して神経を取る羽目になることが多い。
神経を取った歯の寿命は確実に短くなる。

虫歯は細菌感染症ではなく、金属のサビ・腐食と同じカテゴリーのハイドロキシアパタイトの電気化学的腐食なので、虫歯を完全に除去する必要はない。電子・イオンの伝導を遮断できればそれ以上進行しない。

イオン伝導の遮断を完全にするためにマージン部分の健全歯質を確保することが重要だ。ボンディングプライマーの効きを良くするためだ。

α-TCPセメントは軟化象牙質(虫歯)の再硬化を促し、2次象牙質の形成を早めるだけではなく、辺縁漏洩が起こった時に歯質の代わりに溶けて歯質を守ってくれる。金属防食で言うところのカソード防食だ。

使用材料や術式もそのコンセプトも完全公開しているので、これを読む読者さんはこれらの材料を使えば歯科医師なら誰でも同じ処置ができると思われるかもしれないが、実際はそうではない。安定的にできるようになるにはかなりの熟練を要します。器用な方だと思う僕でも10年以上の修行が必要でした。

後は時系列で画像だけアップします。










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