歯科医院長mabo400のブログ

今日の充填治療479(中級編)

 
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30代女性、右上4、隣接面カリエス、1ヶ月前自発痛+、現在自発痛ー

このような隣接面カリエスは外傷性咬合によるクラックから始まる。
しかし、今日は原因論ではなく、前回に引き続き、通常なら神経を取る治療になる虫歯とはどの程度のものなのか、そして、それを神経を取らずに済ませることができるものなのか?というのが主題だ。

この症例を見て神経を取りたくなる歯科医師は多い。というかほとんどだろう。
どうしてかというと、虫歯を残すと再発すると信じられているからだ。
しかも自発痛が出ている(出ていた)歯は歯髄が感染していると考えられている。

歯科業界には様々な迷信の類が多い。

少なくともこの症例では虫歯を完全に取り除くと露髄する。
露髄させると細菌感染するので神経を取るしかないと考える歯科医師は多い、
しかしそうではなく、露髄しても必ずしも感染するわけではない。
実は歯髄は感染に強い組織だ。

また、虫歯は金属のサビと同じカテゴリーに属する歯質の主成分のハイドロキシアパタイトの電気化学的な腐食なので、細菌の有無とは直接的な関係はない。

虫歯は細菌感染症ではないのだ。

そして虫歯は治る。ハイドロキシアパタイトは一定の条件の元で再結晶する。
そう考えれば虫歯を完全に取り除く必要性はないわけで、辺縁封鎖性を高めるためにマージン付近だけ新鮮歯質を確保すれば良いだけだ。

ということで画像を時系列でアップしてみたい。
もちろん麻酔はしていない。
ぜひ迷信を打ち破ってほしいものだ。








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