歯科医院長mabo400のブログ

今日の充填治療494.02(スーパー上級編)

 
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30代女性、左上7、遠心カリエス、自発痛+

痛くなってはいるが、辺縁封鎖が上手くいけば痛みは止まる。
CR充填が最も辺縁封鎖性にすぐれている。
他の方法ではまず無理だ。

親知らずが低位で7番のDEジャンクションのくびれにひっかかって出てこれず、酸素濃度差腐食+異種金属腐食+酸産生菌の生息場所となり虫歯になりやすい。

なったら治療は極めて困難となり親知らず共々抜歯になることもある。

3回に分けての治療になった。

今日はその第3回目だ。

これが前回
http://mabo400dc.com/dental-treatment/electrochemistry/今日の充填治療494-01(スーパー上級編)/

メタルのインレーはただ単にくっついて見えるだけの隙間だらけなので、除去する。

咬合面から虫歯にアクセスするが、内部は溶けてしまっている。
麻酔を使うと不用意に歯髄を傷つけてしまうので、使わない。
多少の痛みは我慢出来るほどだ。
痛くなればそれ以上触ってはいけないと判断する。

器具も限界まで引き抜いても根元まで入ってしまう。

出血に悩まされながらもなんとか接着代になる健全歯質が確保できたら、抗菌剤添加α-TCPセメントを充填して、今日は終了。ま、固まってから続きをすれば1日で終われるが、みんな疲れるw

・・画像を確認してみると、前回CR充填まで終わっていた。そのはずだ。このセメントはしばらく外界に放置できるほどの機械的化学的な性能はない。

この手の深いマージンの再建修復はCR以外では難しい。通常のクラウンなどの補綴的な修復では絶望的だ。

今日はCRによる修復と前回のCR充填のハミ出たCRのトリミングと8番の抜歯までだ。

8番を抜歯するか、矯正的に引っ張り出して保存するかは患者が選ぶことになるが、深い歯周ポケットは残る可能性は高いので、やはり8番保存は予後不良になるだろう。
今回は抜歯して7番を生かすことを選んだ。

では時系列でどうぞ。

内側から虫歯にアクセスして、セメントを残しつつ、接着しろのための健全歯質を確保する。外部のセメントと8番はCRが溢れないための隔壁として使う。


ここからが後日

抜歯のためにスライス部分を拡大しつつ、溢れたCRをトリミングする。


抜歯した8番

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