歯科医院長mabo400のブログ

外傷性の虫歯4.02(歯根面・隣接面カリエスの生成理論)

2019/12/06
 
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20代女性、右側過重負担による虫歯、自発痛ー

前回のつづきです。

http://mabo400dc.com/dental-treatment/electrochemistry/外傷性の虫歯4-01(歯根面・隣接面カリエスの生成/

外傷力は隣接面と歯茎部に集中する。
咬合力は歯冠を微細な視点で見るとあたかもゴムまりのように歪ませる。
それは隣在歯同士押し合って、エナメル質にクラックが入ることになる。
そこから工学的に言うところの隙間腐食が進行する。
これが隣接面カリエスだ。

また歯冠がゴムまりのように変形すると歯茎部は歯槽骨に抑えられているので、歯槽骨より上の歯茎部に応力が集中し、軽いものでWSD(楔状欠損)、ひどいものでは、歯冠部が横に折れてしまう。頭がもげる感じだ。工学的には応力腐食割れと呼ばれている。

今回の症例は後者だ。

何度も歯牙破折するので、補強冠を装着して定期管理していたが、口蓋側歯茎部に虫歯というか深い欠損が見つかった。自発痛はない。
それが表題画像だ。

その欠損部分をCR充填しようと開拡を試みたが、

歯髄側にも歯根側にも虫歯が深いので、電気メスで歯肉切除した。
歯髄には麻酔はしていない。歯肉だけに麻酔をしている。

象牙質に切削バーが触れると痛みがあるので、歯髄は生きているが、露髄していると思われる。
よく見えないが、歯髄息肉(露出歯髄の外来刺激対応形態)になっているようだ。
横方向にクラックが見えると思うが、歯茎部から横断的に破折する途中だ。

そのままα-TCPセメントを充填し、CR充填した。
もちろん神経は取っていない。
症状が出るのは破折した時だ。

実像と鏡像を時系列で供覧してみる。

鏡像

実像

この症例もそうだが、僕は従来の歯科医学の常識では全く理解できない治療法を採っている。
これが僕が考える真のMI(ミニマム インターベンション:最小限の侵襲)なのだが、どうだろうか? 専門家程信じられないのではないだろうか。

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Comment

  1. N.S より:

    お忙しいなか、記事のアップありがとうございます。

    息子は、歯並びや噛み合わせが悪いですが、今のところ開口まではなってないようです。
    虫歯や奥歯の摩耗は、mabo先生のおっしゃる通りブラキシズムの影響かとも思います。

    今の矯正歯科医院では、顎関節症の痛みが落ち着いたら、ナイトガードも勧められません。
    敢えてお願いして作ってもらってる状況です。

    他に、予防対策として矯正治療も考えておりますが‥
    これも、矯正歯科医師で見解が違い迷います。

    色々な治療を知れば知るほど、歯科医院選びも慎重なります。
    かと言って、望む歯科医院があるのか非常に不安です。

  2. mabo400 より:

    矯正専門医としては商売ですからね、薦めるのは当たり前でしょう。ただ現状でも最後臼歯7番?が当たっているのなら開口が隠れていますから、歯列不正を治そうとすると必ず開口になります。そこで4番抜歯にするのですが、それでも開口は治らないかもしれません。強いブラキシズムがあるからです。
    要するに予防的な歯列矯正ということが成り立たない可能性が大ということです。
    慎重に進めてください。

    • N.S より:

      ご返信ありがとうございます。

      今、矯正治療すべきなのか‥
      ナイトガードだけで様子を観るべきなのか‥
      そして、虫歯や摩耗している歯を、重曹うがい等で様子を観ているだけで良いのか‥
      迷っていたところです。

      また、近いうちにメール相談に申し込みたいと思っております。
      その際には、よろしくお願いいたします。

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