歯科医院長mabo400のブログ

外傷性の虫歯5(歯根面・隣接面カリエスの生成理論)

2019/12/20
 
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60代男性、左下4、左上4、自発痛ー 000456

歯が欠けたというので、とうとう、、と思ったが、歯根はまだ破折していなかった。
外傷性の虫歯は隣接面と歯根面にできる。
なぜかというとこの部分に咬合による応力が集中するからだ。

応力によりクラックが生じて、この部分から隙間腐食、異種金属接触腐食が起こる。
これが隣接面カリエスだが、現時点では一般化していない。誰もその発症を説明できないのだ。

歯根面にできる虫歯は応力腐食割れという現象が多くを占めている。咬合力により欠けるのがWSDだというのは一般化していると思うが、金属腐食における応力腐食割れと同じメカニズムというのはまだ一般化していない。

20年程以前は遠心のクラックから隣接面カリエスから起こり、何度か2次カリエスを繰り返したのち、近遠心的にクラックが広がったので、補強冠を入れた。
そして、とうとう頬側歯質が応力で飛んで行った。矢印はCRだ。

CRと軟化象牙質を除去していく過程だ。


矢印は冠部歯髄の跡だ。

舌則のエナメル質は補強冠に付いて象牙質からは遊離している。

内部の象牙質は完全に失われているが、知覚はあるので歯髄は生活している。
CRによる歯冠再建テクニックがなければ神経を取って差歯ということになるが、これでは一挙に歯根破折まで逝ってしまう。





矢印が咬合力の方向だ。左上4を見ると、その先の歯茎部が応力腐食割れになっているのが判ると思う。

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