歯科医院長mabo400のブログ

知覚過敏症と虫歯の痛み。象牙質の構造について

 
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実は歯の痛みに関する知見はまだ完全には得られていない。というか、なんで歯が沁みたり痛くなるのか?というのははっきりわかっていないようです。

象牙質の構造はネットで拾った表題画像のようなものなのですが、象牙細管という直径2/1000mm程の無数の細い管で外界から歯髄まで繋がっているとされており、健全な生きている歯の場合は象牙細管内部はリンパ液に満たされていると言われています。歯髄内部の圧力が表面張力と釣り合っているイメージでしょうか。

痛みはこの細管内部を満たしているリンパ液を通じて、外界の圧力変化が象牙芽細胞突起:トームス繊維を介して歯髄内部の知覚神経に伝わったものではないか、と言われたりしているようですがはっきりしません。

以下は僕の仮説というか個人的な考えです。

一番軽い歯の痛みはお水を象牙質にかけると沁みるというものですが、これは象牙質が健全だということを意味していると思います。いわゆる知覚過敏症やそれ以上の問題はないということです。
象牙芽細胞は象牙質を作る細胞で、専門の感覚細胞ではないので、外来刺激を感じて神経細胞に伝えはするが、その刺激検知限界幅は大きくはなく、すぐに飽和してしまうので、水をかけると最初だけは沁みるがだんだん感じなくなるのです。

一方知覚過敏症の方は歯髄内部の血管が咬合性外傷等により血栓症を起こしている状態と思われ、閉鎖空間である歯髄内部の圧力が炎症性に亢進しているので、歯髄内部の感覚神経も圧迫されており、知覚の閾値も下がっているので、外来の刺激を敏感に受けやすい。歯ブラシが当たっただけで痛いということが起こる。
この段階では、歯髄内圧は亢進していて、リンパ液が外界に向けて出て行くだけなので、外界からのイオン、電解質、細菌等の侵入はない。

知覚過敏の症例はここを参照

http://mabo400dc.com/dental-treatment/traumatic-occlusion/post-29700/

さらに歯が持続的に痛いという現象は、歯髄と外界の接続が象牙細管ではなく、クラックや虫歯の穴により大きく交通し始めたという段階で、外界のイオンや電解質、細菌等の侵入が起り始めたということだ。

この段階と通り過ぎると断末魔の激烈な痛みの後、歯髄は壊死してしまうか、歯髄は外来刺激対応型の繊維組織に覆われ歯髄息肉と呼ばれる形態に変化し安定する。

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Comment

  1. ひろ より:

    いつも勉強させてもらってます。
    隣接面う蝕で歯を削らないが、歯間が狭い場合はストリップスで少し削るのは進行を抑えるのに有効ですか。

    • mabo400 より:

      どういうシチュエーションなんでしょうか?コンタクトがきついとか?想像できませんw

    • ひろ より:

      前歯の間に小さなC1程度の虫歯があり、若干歯の間が狭いからストリップスで少し削って適切?にして様子をみようという考えらしいです。歯の裏には小さな黒点程度。横(隙間)は少し茶色くなってる状態。う蝕部分にそんなことをしたらかえって虫歯が進行するのかとも思ったり。わずかな隙間を作った方がいいのでしょうか。

  2. mabo400 より:

    さ〜??意味不です??重曹うがいでもしておけば?w
    画像を見たいです。

    • ひろ より:

      詰め物をしてコンタクトがキツイとかならまだわかりますが、何も治療していない歯の間にストリップスを使う意味がわかりませんよね。重曹うがいで進行は止まるのに。

  3. mabo400 より:

    隣接面を研磨したら接触面積が増えてそれだけ酸素濃度が低くなり虫歯が進行しやすいかもしれません。
    コンタクトがきついのなら隣接面にクラックが入りやすいかも?ですが、コンタクトがきついのならずれて歯並びが悪くなるのが先のような気もしますが?
    お話だけではわかりません。上顎前歯ですかね?やはり画像を見たいですね。

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