今日の何やっているの?シリーズ324

   

関東地方在住30代男性、右下6、時々非常に痛い

この時(去年の10/24)の続きで、

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-4951/

だんだん痛くなって耐えられないということで、
再来院された。
いつも痛いわけではないらしい。
夜就眠中激痛で眠れないと訴えられていたが、
来院時はそうでもない。

痛みの原因は見てもよく判らないので、とりあえずCRを部分的に除去してみた。
覆とう材のα-TCPセメントは特に汚れている印象はなかった。
大きな辺縁漏洩はなかったということだ。

α-TCPセメントの直下の軟化象牙質は再硬化しているようで、
前回残していたと思った軟化象牙質は見当たらなかった。

この後矢印の部分が露髄した。2次象牙質を破った感触だった。

ちょっと痛みを感じたようだった(無麻酔下)ので、見てみると、
排膿しているように見えた。

その部分を探針で触ると出血したので、神経は生活している。
排膿の原因は不明だが、何らかの異物の除去機転が働いていることは間違いない。
細菌感染ではないように見えた。
顕微鏡検査をすれば良かったが、その時は思いつかなかった。残念。

それなら異物とは何か?詳細は不明だが、何らかの理由で壊死した歯髄組織なのかもしれない。
例えば外傷性に歯髄梗塞を起こすことはある。

出血はボスミンで止まったので、

α-TCPセメントで覆とうし、マージン付近の歯質の健全性を確認した。

再CR充填して経過観察。
念のため抗生剤を1回分投与した。

参考画像
2016/10/24のレントゲン写真

2017/1/30の他院で撮ったレントゲン写真
デジタルパノラマ写真から切り取った。
5番のメタルインレーに2次カリエスらしき影が見えるが、
アーティファクトかもしれない。
うちで撮った2016/10/24のレントゲン写真には写っていないからだ。
デジタルレントゲン写真はエッジ強調やノイズ除去などの画像処理を行うようなので、
注意が必要だ。

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