今日の充填治療その16 (13)

   

現在、日本と中国が沖縄県・尖閣諸島沖の問題でもめていますね。
いろいろと中国の国内事情もあるのだろうが、
根本は東シナ海に眠るとされる資源エネルギーの帰属問題だ。

中国は国力が増した今、
かつて日本が中国大陸でしたことの報復をしたいと考えるのは人情というものだろう。
そういう反日教育をしてきたそうだから、なおさらだ。
中東の石油も減退期に入り、
こうした資源エネルギーをめぐる小競り合いはエスカレートしていくだろう。

シーレーンで紛争が起こることは、
日本にとっては死活問題になりかねない。
日本人は一人当たり1日10リットルの石油を消費して生きているのだから。

まあ、各自最悪の事態(食糧危機)に備えて今から動き始めるのが吉だ。
工業分野でも消費エネルギーを現在の1/10にすることを目標に再構築するしかないだろう。
1/10というのは困難な数値だが、取り組むとすれば面白いテーマだ。

僕がCR充填に取り組んでいるのは、
基本的に上記のような理由がある。
資源エネルギーを最小限にする治療法とはどういうものなのか?
という試行錯誤の1つだ。

もちろん虫歯や歯周病は予防が肝要なのだが、
予防管理から漏れる症例も0ではないからだ。

かなり無理があると思われる充填処置もしてはいるが、
比較的長期間安定なCRによる充填治療はこの程度が限界だろうと思われる。

2004年7月の時点のレントゲンでは確定診断まではできない。

2010年の4月のレントゲンでは、虫歯はかなり進行してしまった。
症状は出ていないが、
これ以上の予防管理は無理と判断して、CR充填処置を選んだ。

2010年9月の充填処置時の画像。
右上の5番の遠心は欠け、
右上6の近心に黒っぽく虫歯が透けて見える。

トンネリング技法で開窓してみると
象牙質は失われている。

抗菌剤を添加したアパタイト系履層セメントを適用。

CR充填終了。
CRはフロー性が良いものと、耐摩耗性が良いものをコンビで使う。

これらの画像を見た歯医者はどう思うだろうか?
こんな歯肉縁下のCR充填はそもそも無理だよ、、と思うはずだ。
一般には神経を取って(麻抜)、銀歯(クラウン)にするのが当たり前で、
そういう処置をするのが仕事だと信じているはずだ。

しかし、資源エネルギーの減耗時代にいつまでもそんなことをしていられるのだろうか?
CR充填すらできなくなるかもしれないということを意識した方がよい。
石油が減耗すれば、今の歯科医療システムは維持できないのは明らかだからだ。
しかもそうなるのは遠い未来ではない。

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