歯科医院長mabo400のブログ

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今日の充填治療その20

 
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今日は前回のつづきです。

上顎の7番にも大きなカリエスがある。
7番は別名12歳臼歯ともよばれ、
12歳前後に萌出(ほうしゅつ)する歯だ。
萌出直後にカリエスリスクが高い食生活をしていると、
小さな虫歯ができてしまい、
その後はリスクが低くなっても虫歯は育ってしまう。
この方は12歳頃にカリエスリスクが高い食生活をしていたことがうかがえる。
中学生の頃、ありがちだ。

正しい予防知識を習得していればこんなことにはならないのだが、
悲しい。

上顎歯列
2005/06/04

2010/11/15

右上7番レントゲン写真
2005/06/04

2010/11/15、
歯冠部は崩壊しているが歯髄症状は出ていない、2次象牙質で歯髄は守られている

処置前

抗菌剤入りアパタイト系ライニングセメントの上に水硬性セメントを被覆して処置日を待つ、
赤いのは歯垢染めだし液

無麻酔なので、セメントを最初からはがすとしみるので、
周辺部の接着ラインから軟化象牙質を除去する

乾燥できる程度に軟化象牙質は除去するが、全部除去する必要はない、
なぜなら、虫歯は細菌感染症ではないからだ

横から見たところ、歯冠部はほとんど残っていない

抗菌剤入りアパタイト系ライニングセメント塗布

歯冠周囲部からCRで築盛

咬合面は耐摩耗性にすぐれたCRを使う

ここでご紹介しているCR充填処置は、
超絶技巧というだけではなく、
現在の歯科医学的には非常識極まりないものだが、
10年後は常識になっているだろう。
人の世とはそんなものだ。

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