今日の咬合シリーズ3(早期接触)

      2017/03/20

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右上6番の歯頸部が沁みるという症状。

右下6番の遠心舌側咬頭の内斜面にファセットがある。
光っているところがそれだ。
写真ではストロボを使うので、うまく光が反射せず、
なかなかうまく撮れないので、
世界中を探しても咬合に関する症例報告はほとんどないはずだ。
したがって、教科書もないし、他人に教えることもできない。
もちろん歯学部で習うこともない。
赤の咬合紙でマーキングしてみると、
やはり咬頭干渉している。
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右上6の遠心舌側咬頭の外斜面に当たっている。
この方は食いしばり、歯ぎしりの癖もあるので、
顕著な咬耗面やクラックもある。
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口蓋側から。
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このように強く当たるところは、
咬合性外傷の原因になり、
沁みる、歯周病がひどくなる、などいろいろな症状が出ることがある。

右下6の遠心舌側咬頭の内斜面を削合して調整した。
青の咬合紙でマーキングされたところが調整後の接触点。
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咬合面観。
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同口蓋側。
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早期接触を取ると下顎の動きがスムーズになり、調整前とは違うところが当たり出す。
下顎の動きは随意運動であると同時に反射運動でもあるので、
これを意識できるとは限らない。

早期接触があると無意識のうちにをこれ避けるような顎の動きをするようになるのだが、
この自動的な補正運動で補いきれないと病的な症状が出る(と僕は考えている)。

実は咬合を理解でき、また実践できる歯医者は1%もいないのが現実だ。

これで経過観察。

 - 歯科未分類, 削らない・抜かない歯科治療