○×小学校歯科衛生指導 (1)

      2017/03/20

今日は朝から○×小学校へ歯科講話と歯磨き指導に行ってきました。
続けて、○○小学校のフッ素洗口事業開始の父兄説明会に行ってきました。
ちょっと疲れ気味(+_+)

1、2年生、3、4年生、5、6年生の3コマ3時間の授業。

虫歯は本来まれな病気なんだよ、
美味しいのもを食べてもよいようには人間の体はできていないのだよ。

それでも美味しいものを食べたいのなら(今の世の中美味しいものしかない?)、

寝る前の飲食はしない。
間食はできるだけしない。
甘いものは食事といっしょに食べる。
歯磨きは朝晩2回。

そして「重曹洗口」を間食後、歯磨き後にする

こんなことを強調してきました。

でも、なんとなく子供たちにとっては
主食と間食の区別が付かなくなっているような気もします。
校長先生から、朝から「コアラのマーチを食べてきたからお腹いっぱい・・」とある子供が言ったとか聞きましたので。
講話中も子供たちが
そもそもちゃんとした食事ってどんなもの?ってな顔をして聞いていたような感じがしてきました・・・考えてみれば、うちでも似たような状況かもしれない・・・

まあ、主食でも間食でも細菌にとっては区別はないわけで、
1日4回以上、1時間ほども間隔を空けて一口でも口に飲食物を入れたら、
虫歯になっても不思議ではないよということですから。

歯磨きは虫歯予防にとっては重要度は低い(10%程度)ので、
歯周病(歯肉炎含む)の予防のためということで、
歯磨き指導をしました。

歯周病予防を目指すなら、デンタル・フロスは欠かせません。
今年からこの小学校でもフロスの使い方の指導を始めました。
デンタルフロス指導

養護の先生はとてもマメな方で、
個人の歯科検診結果表を作られていました。
頭が下がります。
うちで作る唾液検査結果表と合わせれば、完璧ですね。
個人検査表

各クラスの検診結果表も作られています。
壁に貼ってあります。

午後からはそのまま、○○小学校の父兄向けフッ素洗口事業説明会に行きました。
フッ素洗口説明会

当自治体でも小学校での週1回のフッ素洗口を始めることになったのです。
反対派もいらっしゃるようですが、
一応わたし個人の意見も述べておきたいと思います。

実は(残念ながら?)フッ素の威力というのは絶大で、
水道水のフッ素化をしている英米では、虫歯は非常に少ないのです。

アメリカ人の従妹やその子供たちが日本に遊びに来ることがあるのですが、
それはそれはびっくりするくらいジュースを飲みます。
しかも遅い時間まで。

日本人なら簡単に虫歯になるな・・・というレベルですが、

彼らには虫歯はないのです。

虫歯にならないからと言って
野放図に甘味食品を摂取することが良いこととも思いませんが・・・

また彼らは水道水がフッ素化されているので、
そんなに甘味飲料を飲んでも虫歯にならないのだとは思っていません。
これがあたり前と思っています。

しかし水道水のフッ素化は虫歯予防先進国のフィンランドでは行われていません。
全ての人に一律にフッ素を摂取させるのは問題もあるからです。

フッ素はまだ歯が弱くそれだけにフッ素を取り込み易い
学童期の萌(は)えたての歯質の強化には絶大な威力があるでしょう。

どうせするなら、
永久歯に萌え替わったばかりの中学生にもフッ素洗口をしないと意味は無いでしょうね。
虫歯になりやすい12歳臼歯(第二大臼歯)は小学校6年生では萌えて(はえて)いない子も
多いし、萌えていてもフッ素で歯質強化されるには時間が短すぎる。

この時期の虫歯予防にとってのフッ素の効果は60%、
食事指導は30%、歯磨き指導は10%といったところです。

フッ素洗口事業などやると、
虫歯治療専門の歯医者は失業すると思うけど、いいの?ってな感じです。

うちで推奨している「重曹洗口」と「フッ素洗口」はどう違うの?
という疑問もあるかと思いますので、
ちょっとだけ説明、

フッ素は歯質そのものを強化する、
再石灰化の促進効果がある、
抗菌作用がある、、など
とされていますが、
すでに虫歯になっている部分の進行を止めることはできないようです。
それはエナメル質にしか作用しない(しにくい)からです。

重曹は直接的に酸を中和しますので、
脱灰を止める、
再石灰化の時間を増やす、
ということです。

特に再石灰化があまり期待できない象牙質に効果があります。

たとえば虫歯になってしまっている象牙質や
歯周病で露出している歯根の脱灰を防ぐ、
という意義は大きいと思います。
この部分は再石灰化が期待できない以上、
最初から脱灰するのを防ぐしかないからです。

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