電気化学的虫歯予防法 (8)

      2017/02/26

2010/4/26の再掲です。
この程度の虫歯は治るとした画像の虫歯のダイアグノデント値は治療前、治療後それぞれ80と30です。

虫歯が治るなんて、現在の歯科医学的常識からは考えられないでしょうが、
そんなことはない、現実に治ります。

ということは、逆に現在の歯科医学的常識というのが間違っているということです。

虫歯は虫歯菌が出す酸に溶けるという常識がありますが、
実際に実験してみるとウソだということが分かります。

歯をpH3の酸性水溶液に1ヶ月浸漬しても、ほとんど変化はありません。
歯が溶けるpHは0~1と低い。
歯医者なら接着時に赤や緑のエッチング剤で歯の表面を一層溶かすということは知っていると思いますが、
あのpHがそれです。そんな濃い酸が虫歯の中で発生しているというのは考えにくいでしょう?

実際は歯はpH5.5以下で溶けるとされていますが、
これは10万分の1の薄さです。

実は金属腐食工学の分野では、
こんな低濃度の酸でも金属が溶ける現象が知られているのです。

要するに歯は金属と見なせるということですが、
簡単に実験できます。
歯は電気の伝導性があり、イオン化傾向も測れる。
画像にありますね。

実際に測ってみた結果がこれです。
歯は亜鉛以外の金属には溶けます。
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腐食に関しては、歯が金属と同じ扱いが出来るとすると虫歯は金属の腐食と同じに扱う事ができ、
歯科医学的には歯磨とフッ素塗布しか虫歯予防の方法がない、ということは誤りということが分かります。

虫歯のメカニズムは大きくは2つに分類できますが、多くは複合しています。
少なくとも歯が酸で溶けたのが虫歯というのは、誤りでしょう。

虫歯のメカニズムの1つは、
先ほどの「イオン化傾向」による異種金属接触腐食で、

2つ目は、「通気差腐食」つまり酸素濃度の低いところから、高いところで起こる電気化学反応に必要な電子を奪って来るという現象です。
「微生物腐食」や「隙間腐食」として工学分野では既に知られています。
電子を奪われたところ、酸素濃度が相対的に少ないところが腐食する(虫歯になる)ということです。
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詳しくはここの「Category」の「虫歯の電気化学説」を最初からさかのぼってご覧ください。

虫歯は理論的解釈が可能で、理論的な対処法があります。
それは鉄の場合と同じで電位差をマイナス電位に保つことと、アルカリ性を保つpH調整、
さらに酸素濃度勾配ができないようにすることです。

それに、歯が金属と違う点は再結晶(再石灰化)することであり、
しかも、再結晶がアルカリ性依存であることです。
この現象を最大限に利用する事です。
これも pH調整と重なります。

#はがれかかったシーラントは隙間腐食を進めますので、除去した方がよいでしょう。
またシーラントは歯の表面の純結晶化(造語)を阻害しますので、止めた方がよいでしょう。

ーー引用開始ーー

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虫歯は削らないでも治るものがある。

治らないまでも進行は防げる。

削って埋める処置をしても、接着ハガレは起こるので、
また虫歯になる。

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歯は溶ける(脱灰)だけではなく、
再結晶(再石灰化)する。

要するに、自己修復能力がある。

これを利用しない手はない。

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歯はpH5.5以下で溶けるとされるが、

実際にはpH4(細菌が出す酸の下限)でも溶けない。

溶けるには別のメカニズムがあることを示唆している。

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歯は削る治療を繰り返して、
最後は抜歯となることが多い。

削らなければ、その寿命は長い。

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通常、20歳まで削る治療をしなければ、
歯周病になり歯根が露出しない限り
生涯、虫歯にならない。

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pH0の塩酸を薄めて歯を溶かす実験をしてみると判るが、
歯が溶けるpHは0~1の強酸だ。

細菌が出すpH4以上の弱酸では歯は溶けない。

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しかし、pH4でも電流を流せば溶ける。

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電流を流す前。

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電流を流して3時間経過後。

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これを存知でしょうか?

レモン電池。

鉄釘と銅釘(違う種類の金属ならなんでも可)をレモンに挿すと、
電気が流れる。
電子が出て行く方(この場合鉄)が溶ける。

イオン化傾向の違いによる現象だ。

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歯と歯科用金属の間にも、

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エナメル質と象牙質の間にも、

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電流は流れる。

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もう一つ、酸素濃度に違いがあると、
酸素が少ないところから、
酸素が多いところに電子が奪われ、
奪われたところが溶ける現象がある。

通気差腐食という。

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バイオフィルムの底は、酸素が少ない=溶ける。

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虫歯というものは、

鉄の腐食、赤さびと同じものだ。

イオン化傾向の違い+通気差腐食によって起こる。

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「絵をクリックして、別ウインドウに飛んだら、再度クリック!
アニメが始まります。」

では、どうやって腐食(虫歯)を防ぐか?
すでに確立している金属防食の技術を使う。

この図は縦軸が電位差、横軸がpH。
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縦軸:腐食させたくないものにマイナス電位を与える(電子を供給する)と、
腐食しない。
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横軸:pHがある程度高い(アルカリ性だ)と腐食しない。

要するに、pHコントロールだ。

アルカリ性にするには、重曹が入手しやすく、毒性もない。
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水に溶かして、プラークが酸性になった時(飲食直後)、うがいするとよい。

瞬時にpHは上がる=電気が流れない=歯が溶けるのが止まる=再石灰化が始まる。

重曹水の作り方は500mlのペットボトルに小さじ一杯3g
作り置き可。
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「重曹うがい」で、この程度の虫歯は治る。
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2年後
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概ねこの程度の虫歯は心配ない。
飲食後の「重曹うがい」で進行しない。
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でも、食生活の改善が一番重要

いちばんいけない食生活は
最後のパターンだ。
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「ちょこっと食い」

「だらだら食い」

「寝る前の飲食」

寝ると唾液が出なくなるので、
元々唾液中に含まれている重曹成分(重炭酸イオン)による緩衝作用(酸の中和)を期待できない。

「重曹うがい」も間に合わない。

#参考画像は「日本ヘルスケア歯科研究会」、熊谷崇先生御著書他より引用。多謝。

#詳しくは、カテゴリーの「虫歯の電気化学説」、「削らない虫歯治療」参照。

世の中には、常識は真実とは違うことがたくさんある。
虫歯に関しての知見にしてもそうだ、

なんか、やばくない?

だまされているってことですよ。。

 - 削らない・抜かない歯科治療, 虫歯の電気化学説