歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の充填治療その30 (3)

2017/03/20
 
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今日はCR充填治療がどのくらいの期間持つのか?という症例です。
こういう再治療の症例の画像は少ないので貴重でしょう。

結果から言うと、再治療になりやすい症例というのは共通性があります。
過大な咬合力が働く場合です。
それはCR充填だけではなくて、メタル・インレーでも、天然歯でも同じ事なのです。
それは過大な咬合力が働けば、修復物だけではなく、天然歯でも破損するということです。

CR充填を積極的にするようになって、12年程経つと思うのですが、
再治療は統計を採ったことはないにしろ、それほど多くはないと思います。
たぶん数%程度だと思います。
特にこの数年、歯質接着性能も安定していますし、
耐摩耗性も臼歯部に使用しても十分満足できるフロアブル・レジン製品も出ています。
どういう製品を使っているかは以前アップしていますので、
ご興味のあられる方は過去記事を探してみてください。
術式に問題がなければ、10年は持つと言っても言い過ぎではないと思います。

初診時は銀歯でした。右から2番目の歯です。
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2004/02/04
銀歯が2次カリエスで凍みるという症状が出たので、
銀歯を除去してCR充填しました。
術式の説明は今までと同じですので、省略します。
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術後のレントゲン写真
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これが7年10ヶ月後の2011/12/03のレントゲン写真では、
黒く隙間が出来ています。
隙間腐食」です。
冷水が凍みる事が有るという症状が出ています。
1112031206-2.jpg

数年に渡る強い咬合力により接着がゆるみ、隙間ができ、
隙間腐食」が進んだものと思われます。
金属修復の場合は隙間ができると金属歯質間にガルバニック電流が流れるので、
腐食はもっと速く進行します。
長年歯科医師をやっていると、「アレ?金歯の方が虫歯になり始めると、速く進行しない?」
と思われた経験がある方も多いのではないでしょうか?
「まさかね。。」と打ち消したくなりますが、事実なのです。

特に口蓋遠心咬頭は完全にチッピングを起こして2次カリエスになっています。
IMG_0001-3.JPG

隣接面を作る為のその場で作るカスタムメイドのフォーミング・ストリップスを使ってみましたので
ご参考まで。
術式の解説は省略します。
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うちではラバーダムは使用しませんが、
それは歯肉縁下に及ぶカリエスを修復することが多いので、
ラバーダムの使用が不可能とか、
歯質が少な過ぎてそもそもラバーダムが掛からないとか、
ラバーダム・クランプで残った歯質を割ってしまうとか、
そういうこともあるのですが、

虫歯は一般的に考えられているような感染症ではなく、
虫歯の電気化学説によれば、虫歯は細菌がいない環境でも起こり得ます。
そういう意味では接着面に多少細菌がいても接着強度が落ちるだけで、
歯に細菌が感染して2次カリエスになるということはありません。

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