歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の充填治療その34

2019/01/12
 
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僕が金属修復を基本的には止めたのは、
全ての工程を自分で吟味、管理するには体力的な限界があることでした。
CR充填はその場で自分でするわけで、全ての工程を監修できますから、自分的には安心です。

また将来的には歯科技工士は日本から絶滅してしまうことがほぼ決定しているという事実もあります。
技工も自分でできる歯医者などほとんどいませんので、
外注するというのは当然という考えでしょうが、
新たに歯科技工士になろうという人間はいません。
新卒の歯科技工士の離職率80%です。
劣悪な就業環境と低賃金で働こうという人間はいないでしょう。
今働いている歯科技工士が引退したら後がいません。
法律を改正して中国に外注技工を出しますか?
いつまでも資源エネルギーもあるわけでもないし、
あっちもインフレで10倍以上の為替乖離もいつまでも続かないでしょうから、
そんなグローバル経済も長くはないでしょう。
そうなったら、歯医者の皆さん、自分で作りましょうねww

ま、同じ技量の歯医者がやれば、CR充填よりメタルインレー修復の方が長持ちするのは事実だと思います。
しかし、どちらにしろ削ったら負けでしょう?
そして患者からすると、メタルインレーがいくら上等な歯科治療とか言ってみても、
みかけの問題からいうとショックですよね?

まあ、歯学医学というのは理論的な世界ではないです。
まず歯冠修復、補綴ありきという発想ですから、
それを否定するという考えは出てきません。
素人が見ても(見ると?)、「えっ?、、それちがうんじゃネ?」みたいな都市伝説に溢れた世界です^^;

酸で歯が溶けたのが虫歯とか、
虫歯は治らないので早期発見早期治療とか、
虫歯予防といえばフッ素塗布と歯磨指導とか、
虫歯菌を培養して虫歯の再現とか、
虫歯菌のワクチン開発とか、
歯が抜けたら、いやいや、歯を抜いてインプラントが当然とか、
発想が貧困というか何も考えていない。。

例えば、歯髄の電気診断とか実際にやっていながら、
それは歯牙に電気が流れているのだという事実に気が付かない。
電気が流れると気が付けば、金属と同じで腐食する可能性がある。
虫歯とはその腐食のことではないのか?
という発想が出て来るはずなのに、全く出てこない。

不思議。

100年間、完全思考停止状態の世界ww
・・笑えません。

中にいると、だんだん慣れてくるというか、洗脳されるというか、ですけどね。。ww

・・・それは置いておいて、今日は感染根幹治療(常に感染しているわけではない)後のCR充填処置です。

うちがメタルをあまり使わなくなった理由の一つに、咬み合わせの問題があります。
予防歯科に転向すると、歯を削る仕事は原則無くなりますから、
歯周病の治療、歯科矯正がメインになってきます。
となると、咬合の問題に注目せざるを得なくなってきますので、
メタルやセラミックスは固過ぎる、盛り足しができないという材料の欠点が気になるようになります。
それで、CRやハイブリッド・セラミックスとよばれるレジン系の材料がどうしても第一選択ということになってしまいます。

これらの材料は耐摩耗性もエナメル質に近いものも出てはきましたが、
メタルに比べればまだ低いのです。
しかし定期管理を基本とする予防歯科的には補修が簡単に行える点で問題になりません。

レジンの破折の問題もなぜ破折したか?過大な咬合力が働いている可能性は?
とかえって原因を特定し易いので、予防管理を前提とする限り問題にはなりません。

予防を始めると、今までの歯科医療の発想の転換がどうしても避けられなくなりますが、
それはそれで、歯科医療としての仕事はますます深化していくし、
仕事が増える事はあっても減る事はないという実感を持っています。
歯科医師の皆さん、安心して削る仕事を捨ててくださいね^^;

・・60歳代男性、右下6番に痛みが出たというので、感染根管処置をしました。
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↑の歯です。歯質がまだたくさん残っていて、対合歯は半分義歯、
自分的にはCR充填をしたくなります。
ま、この6番の遠心根は厳しいよね。。というのももちろんあります。
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接着面のトリミング
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フォーミング・ストリップスとフロアブルレジンによる修復です。
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