今日の矯正治療3 (1)
2020/10/21

http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201107160000/
この子のつづきです。
日本人にはけっこう多いと感じますが、
下顎に比べて上顎骨の大きさが小さく、
歯列不正が起こりやすいようです。
日本人の平たいと表現される顔の特徴の一つかもしれません。
遺伝的な要素が強いということです。
上顎骨劣成長の場合、臼歯部の咬合は正常または正常に近くても、
上顎前歯部がきれいに並びません。
完全な反対咬合にならなくても、
上顎両側の2番だけが内側に萌(は)えてしまう例や、
3番が唇側に萌えてしまう、いわゆる八重歯になる例などです。
この子は入れ歯タイプの拡大装置で抜歯しない前提で治療を進めていましたが、
無理と判断し、抜歯症例に切り替えました。
上顎劣成長の場合の反対咬合の矯正治療は上手くいくことが多く、
下顎の過成長と思われる場合は、矯正治療だけでは上手く行かないことも多いと思います。
整形外科的な治療が必要になるということですが、
そこまでする必要があるかというのはまた別の話です。
治療途中の前歯部が反対咬合の状態
2010/05/22
治療終了
2012/01/14