今日の抜歯再植術シリーズ54.02

   

50代男性、右下67、歯根破折

過大な咬合力で自分の歯を噛み砕く方は結構いらっしゃいます。
こういう方は抜いてインプラントや義歯にしてもやはりトラブルは起こります。
というか、もっと深刻なトラブルを招きます。
今回もどうにか切り抜けますが、
次はどうなりますかね。。心配

抜歯した6の遠心根の破片を当ててみた。
根尖には根充材が見えているが緊密には充填されてはおらず、嫌気性菌が代謝するFeSが2mm位内部まで付着していました。で、周りは膿瘍だらけ。
抜髄>根管充填なんかうまくいくはずはないと思った方が良い。

要するに、神経を取るなんていう発想は捨てる事です。そうすれば、色々と見えてくるものがある。

それにしても小さな破片で、
こんな小さな歯根であの屈強な方の強大な咬合力に耐えられるとは思えないけれど、
まあ、色々と生活指導したりして保たせる工夫をすることにしましょう。
実は術後のフォローアップの方に手間暇がかかるのです。
術式自体にかかる時間は2時間でしたけれどね。

遠心半を綺麗にしたところ、同業者さんで真似したい方はよく見てください。
一々解説しませんよ。
まあ、真似する人はいないでしょうね。。
うちは予防歯科ですから、こんなのでも抜いたら患者に怒られますから、仕方なしw

近心半に肉芽があると思ったら、

やはり穿孔でした。
神経を取る時の偶発症なんですが、よくある話です。
まあ、神経を取ろうなんていう発想はもうい古いですね。
「人生50年」の時代なら問題にならなかったでしょうが、
今は「人生80年」を通りすぎて「人生100年」ですからw
いや、笑い事ではない。

とりあえず綺麗にして、

貼り合わせてみた。

つづく

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