今日の充填治療337(初級編)

   

40代女性、右下5、インレーダツリ

インレーは抜き差しできるように歯を削るので、
どうしても削除量が多くなる。
外れないようにしようと思えば思うほど歯質の削除量は多くなる。

歯医者になった頃はインレーが一番良い治療方法だと信んじてたくさん作りました。
多分1000個のオーダーです。
この作業は辛くとうとう体を壊してしまいました。
今も完全には回復していません。

それもあって、なるべく体が楽な方法を模索しているうちに、
それは患者にも優しい方法だと気がつくようになり、様々な修復方法を開発してきました。CRによる修復を主体としていますが、それができたのは、歯科医師免許を持つ歯科技工士だったからかもしれません。

今はインレーはほとんどしていません。するとしてもCRだけでは強度的に保たないケースですが、それも必要なケースは少なくなっています。

歯科業界に入って数十年経ちましたが、その間に多くの患者さんを長期に渡り診ていると、自分がした処置の経年変化を見ることができますので、見えてくるものがありました。

G.B.Black のインレーやクラウンによる歯冠修復方法は人生50年時代のお話だったのだな、と思います。ほんの1世代前までは本当に人生50年、60歳まで生きられたら幸運という時代でしたが、今は違います。

削り散らす歯科治療は人生100年の時代に対応できないと思います。

CRも除去

虫歯もある程度除去

α-TCPセメントで覆とう

CR充填後

咬合面観

CR充填前

CR充填中

充填後

 - 今日の充填治療シリーズ, 削らない・抜かない歯科治療