歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の何やっているの?シリーズ328

2017/03/17
 
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残根上のCRコア 2題

CRコアに限らず、歯根にはメタルやファイバーポストを入れてコアを作るというのが定番ですが、
根が短過ぎて、ポストを入れるのは無理、入れても歯根が破折するだけで無駄、という症例はあるわけです。
うちは予防歯科をやっている手前、いくら残根とはいえ、「・・抜くしかありません。」などとは決して言えません。。患者さんは残根でも歯!と思っていますので、抜くなんていうと怒られますw

そんな残根でも保存は可能で、こんな症例でもあっさり5年とかもつのです。
むしろポストはない方が長持ちするのです。
維持はディンプルでOKです。

1、40代女性、左下5、ペラペラの歯根

before

on the way

after

2、50代女性、右上7、3つに分裂してる歯根。普通は保存不可能につき抜歯症例です。でも、保存可能なんです。100年前の材料を前提とした考え方に拘っている限り無理ですが、現代の歯科材料の性能はすばらしい。メンテナンスの技術も進歩しています。その性能・技術を生かすには、新しい発想が必要なのです。

before

on the way

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Comment

  1. hana より:

    はじめまして。
    一般的な歯科ではこれくらいの深い虫歯の場合、歯の根を引っ張りあげる矯正的挺出法というものがよく使われているようですが、先生はなさらないのでしょうか?

    • mabo400 より:

      そういえば、矯正的に引っ張り出す方法は、コストと回数・期間がかかるのです。
      相場は3〜10万円、3回以上、1ヶ月以上です。
      抜歯再植で抜歯して浅く植える方がコストは同程度ですが、回数は抑えられます。

      まあ、CRコアの方が圧倒的に低コスト、短期間、低侵襲(無侵襲)でしょうね。

  2. mabo400 より:

    コメントありがとうございます。
    矯正的に引っ張り出す方法をなぜ採らないか?というと、
    本文にも書いていますが、
    ポスト装着前提とするならある程度の厚みのある健全歯質が必要なのですが、
    最初の症例では根管内部の深いところまで虫歯になっており、
    いくら引っ張りだしても健全歯質が出てこない。
    2番目の症例ではそもそも歯根の長さが2〜3mmしかなく(通常15mm前後)、
    引っ張ると抜けてしまうのです。

  3. n より:

    基本的な質問で失礼いたします。
    紹介されている治療は保険外治療に該当するのでしょうか?

    • mabo400 より:

      残根は抜歯の病名ですからね・・
      予防歯科をやっていると、
      痛くもないのに抜歯しましょうというと傷害罪で訴えられる可能性があるのです。
      お解りいただけたでしょうか?

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