今日の充填治療その49 (3)

      2017/03/20

歯医者がこはい、、
コメントは後ほど。

・・20代女性、左上7番、昨日より自発痛あり。

歯科恐怖症で、注射器を見ると飛び上がる。。
そういう人もたまにいらっしゃいます。
今日は休日診療の当番だったのですが、
CR充填をしてしまいました。
通常は休日診療では応急処置だけで、
後はかかりつけの歯医者さんに行っていただくというのが業界の原則なのです。
こうした症例は神経を取って、CK(金属修復物)をセットする、というのが当然で、
これ以外の治療法はないというのが、歯科医学の常識であり、
保険診療で認められた治療方法でもあるのです。
CR充填は始めから選択肢に入っていません。

そうは言っても、治療が長引くと途中でくじけて通院しなくなってしまう恐れがありました。
というのは、この方の右下の6、7は治療途中で放置されているので、
今回の痛くなった左上7も同じ運命をたどるかもしれないということです。
すでに右側の奥歯は歯冠崩壊していて、右側後方に下顎は変位しています。
咬合崩壊まで後一歩です。

口をあんまり開けてくれないので、
直視下での処置もできず、
ストリップスも使えず、
接着面の軟化象牙質も完全に除去できたかどうか自信はありませんが、

まあ、処置が終わった頃は痛みが取れた。。とか言っていましたので、
しばらくは保つでしょう。
右下も歯が溶けてしまわないうちに治しましょうね。

歯科医学の常識的には歯髄の保存は不可能だが、
α-TCPセメント(抗菌剤添加)+CR充填 なら保存の可能性はある。
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この部位にメタルインレーが入っていたのかどうかは不明だが、その可能性はある。
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軟化象牙質は接着面が確保できれば全部取る必要はない、α-TCPで再硬化する。
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右下6、7の治療途中。7番は歯髄息肉だか穿孔部から歯肉息肉が出ているのか、崩壊寸前。
α-TCPセメントと水硬性セメントで仮封だけしました。
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