今日の何やっているの?シリーズ330

      2017/05/10

20代女性、金属アレルギー

金属アレルギーは巷ではよく言われますが、
そんなに頻繁には見かけません。

今まで3人見ました。1/1600の確率です。

顔、首筋、背中、腕などに黒っぽいアトピー様の湿疹が出るのが特徴です。

怪しい方にはパッチテストをします。
絆創膏で実際に自院で使う歯科用金属を腕の内側など皮膚の薄いところに貼り付けて、
24時間後の画像を送ってもらいます。

大学病院や皮膚科でアレルギー検査をやっているところを探す必要もなければ、
滅多に出ない患者用に皮内注射の検査キットの在庫を維持する必要もありません。

実に簡単・確実・安価な三拍子揃った方法です。

結果はこれで、
黄色の矢印がアレルギー反応が起こっているところ。
黒が何もないコントロール。絆創膏でかぶれる人もいますからね、念のため。

残念ながら、銀合金は偽陽性〜陽性です。

金パラでは陰性でした。

この方用にフルカバレッジのハイブリッド冠を作業模型のトリミングなしで試作してみました。
レジン系の冠はメタルの裏打ちがないと脱離や破折しやすいので長期的安定性は高くないのです。

メタルコーピング

オペークの後、デンティンを盛り付け模型に戻します。

マージンまでデンティンを伸ばします。

エナメルはコンタクトから

エナメルを築成して

出来上がり

裏面、完全にメタルは隠れますが、念のため陰性だったメタルを使います。
わざと陽性だったメタルを使い、アレルギー反応が出たら、脱離を疑い再治療するとか。
この辺りはお好みでw

作業用ノブは切り取った後、CRで覆います。

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