歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

予防管理失敗例2 つづき

2017/03/20
 
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前回の症例のつづきですが、
いつから虫歯になっていたのだろう?と思って、
画像を検索していました。

すると、面白いことが分かったのです。

下顎6番が萌(は)えてきたときには、
すでに虫歯になっていた!のです。

ということは、
萌える前から虫歯は進行していた!ということです。

ちょっと意外でした。
でも、よく考えれば、7番(12歳臼歯)が萌えたらすでに虫歯になっていた症例は頻繁に見ますね~。。

要するに、萌えるときに歯肉が被っていたので虫歯になったと考えられますが、
通常は、歯肉と歯の間にプラークが付いていた(細菌が出す酸で溶けた)、とか、
唾液がかからないから(最近は歯科界でも唾液の緩衝能をアッピールするようになってきた)、とか、
理由を付けますが、

本当にそれだけでしょうか?

虫歯の電気化学説的には歯肉の内部は酸素濃度が低いので、
通気差腐食が起こった、と考えます。

これは隙間腐食として工業分野では、細菌の介在とは関係なく起こる金属腐食として常識です。

http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/00320/contents/033_02.htm

図をよく見てください。
水素イオン:H+(酸)だけではなく、塩素イオン:Cl-(海水)は腐食の促進因子です。
同族のフッ素イオンも同じということです。
133_04.gif

細菌は金属腐食のアクセラレータとして働くので、
現在は微生物腐食として金属腐食の一形態として独立した分野になっています。

萌出に半年もかかるような症例の場合は見守るのではなく、
歯冠の一部が頭を出した時点で歯肉切除して、
虫歯になりやすい大臼歯の頬側面溝は外に出しておくのが正解でしょう。

2009/11/14
ちょっと頭を出した。
20091114-1.JPG
2009/12/19
まだまだ、、出ていない。
20091219-1.JPG
2010/05/15
あーーっ、、すでに虫歯ができてる、、!
萌え始めて半年なのに、、
20100515-1.JPG
拡大
20100515-2.JPG20100515-3.JPG
2010/11/22
虫歯が見えてから半年後、予防管理中。
20101122-1.JPG
20101122-2.JPG20101122-3.JPG
2011/04/01
さらに半年後、今からちょうど1年前。
じわじわ虫歯が広がっていますね。
で、前回の写真につながります。
20110401-1.JPG
20110401-2.JPG20110401-3.JPG

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