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虫歯は金属腐食の一形態4

2017/02/26
 
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この図は通気差腐食で金属表面が腐食する現象を電気化学的に説明したものですが、
これを理解できれば、

なぜ、pH5.5とかの極弱い酸でも歯が溶けるのかということが解ります。

図には、
O2+2(H2O)+4(e-)→4(OH-)

と書いてありますが、

この反応式では右辺のe- (電子)を酸素が相対的に少ないところから奪ってくるので、
その部分が溶けるわけです。この図の Fe(鉄)は Ca(カルシウム)と読み替えてください。

ここでH+(水素イオン:酸)があると、上式で発生したOH-(水酸イオン:アルカリ)と反応して H2Oができます。
要するにH+があると、OH-を発生した端から消費するので、この反応はどんどん右に進むのです。

e-を奪ってOH-が発生、
すると、e-を奪われたところの腐食が進む、

H+があると、発生したOH-をH2Oに変える。

またe-を奪ってOH-が発生、
すると、e-を奪われたところの腐食が進む、、

の繰り返し、、

この時のH+の濃度は歯を直接溶かす(それにはpH0~1とか必要)のではなく、
OH-を消費するだけなので、濃度は低くてもよい(pHは5.5とか高くてもよい)のです。

では、「重曹うがい」するとなぜ、虫歯(金属の腐食)が止まるのか?
と言えば、

重曹はアルカリ性で、H+を消費し、OH-(アルカリ)を生じるので、
上式の生成物であるOH-が増えたことになり、
反応は進まなくなる(止まる)、ということです。

それだけではない。
歯はアルカリ性で再結晶するので、
溶けた成分が戻ってくる。

この現象は「再石灰化」という名前でよく知られています。

#解り難いでしょうか?>idcubさん?

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