歯科医院長mabo400のブログ

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後天性開口2

 
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40代女性、後天性開口、右下奥歯の外傷性咬合

ここでご紹介する症例は後天性開口の原因が判った世界で初めて(たぶん)の症例報告です。

開口(オープンバイト)というのは臼歯部だけが接触していて、
それより前方は咬合しない咬み合わせをいうのですが、
色々と問題が出ることが多いようです。
奥歯だけしか噛んでいないので、その歯が破折したり、虫歯になったり、歯周病が悪化したりします。もちろん咀嚼効率は悪くなります。

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-3979/

長期にわたり定期管理を続けていると、それまで開口でなかった人が開口になったり、また治ったりする例を見かけるのですが、その理由ははっきりしませんでした。

数年前から右奥歯が痛いというので、外傷性咬合と判断して補強冠を入れたり対症療法を試みていましたが、今回明らかに咬んでいないので、

どうにかしなくては、と思い、咬合をチェックしてみました。
確かに右奥歯が強く当たっているので、この部分を削合してみました。

すると、
咬んでいなかったのが、

咬み始めました。
CRが摩耗しているところと犬歯誘導がなくなっているところはCRで補正しています。

反対側の左も、咬んでいなかったのが

左側は特に何も調整していないにもかかわらず、咬み始めました。
左下5はCRの摩耗と判断して盛り足しています。

調整しながら患者さんに訊いてみたのですが、やはり右側を下にして横寝しているそうです。
横寝やうつぶせ寝の癖がある人は矯正治療が上手くいかないというお話を以前しましたが、開口の原因にもなるのです。

頭の重さで歯列もしくは顎骨が変形するのですね。

こういう癖のある方はお気を付けください。
頭の重い人間は仰向けで寝るのが正解ですw

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Comment

  1. Opus 0 より:

    ほおづえつくと歯並び悪くなるは、われわれの子供時代、50年前からいわれてました。歯医者にポスターが貼ってありました。
    寝相もですか。
    わたしはほおづえというより人中づえ(?)、コンピュータに向かいながらつい鼻の下あたりに手を当てて頭の重みをかけてしまうのですが、昨年一昨年と上前歯の根が痛くて、見かけなにもないけど、なんだろう? と思い、これが原因かとやめてみたら、快方に向かいました。
    歯列矯正の原理は持続的なわずかな力ということですが、寝相やほおづえも意外に影響があるのですね。

    • mabo400 より:

      頬杖は学校の先生から見ると、態度悪い生徒だよね、、という感じで目立つので、脅かす意味もあるのかもしれないと思います。確かにそれで歯並びが悪くなる子はいました。頻繁ではないです。
      寝相というのは矯正治療では昔から言われていましたので、その延長で問診したりしていくと、かなり見かける(こちらが気がつく)ようになりました。
      全く謎の後天性オープンバイトというのもありますので、そのうちアップ予定です。

  2. おせっかい より:

    いつも拝見させていただいてます
    後天的なオープンバイトの原因としては 親知らずの存在 次が 無理な矯正 
    それによる 顎関節の脱臼傾向が必要条件
    その状態で 何かの原因で67番が低くなる その多くは 咬耗や冠をかぶせたなど により関節がずれ落ち 7番を支点として回転し オープンになるのがほとんどです
    今回はたまたま 調整で下げても噛んできましたが 
    通常の後天的オープンバイトであれば 関節がずれる余裕がもしまだ残っていたら 低くする調整でさらにオープンがひどくなる可能性があるので その見極めができない方は調整しないほうがいいですよ 

    • mabo400 より:

      同業者さんですね。コメントありがとうございます。
      この方の正面観とデンタル10枚方をこれから(できれば)、アップしますので、
      ご覧ください。
      親知らずによるものは見かけますので、そのうちアップ予定にしておきます。
      噛み合わせの類は皆さんご興味があられるのでしょうか?
      単発記事で終われないので、あまりアップしていないのですが。。見てもよく分からないし。。
      非抜歯で無理な矯正ばかりしているので、オープンバイトはしょっちゅうですw
      確かこの方の娘さんは矯正治療途中でオープンバイトになりました。そのうち探してアップですかね・・?
      親知らずと矯正のオープンバイトは顎に比べて歯列が大きいというということですから、同じカテゴリーですね。
      その脱臼傾向(関節円板が前方に変位しやすい?)の方でオープンバイトになるというのは見かけたことがないのですが?
      もしかしたら、それって関節円板が元の位置に戻れば治るのではないでしょうか?
      それは顎関節症の症状の1つで、オープンバイトとは言わないのでは??ちょっと解りませんでした。すみません。

  3. おせっかい より:

    おはようございます 
    左下に 親知らずがありますね それが原因で右側偏移になってます
    この理由から 後天的なオープンバイトの道筋もわかります
    それと 脱臼の意味が違ってしまっていたようで 訂正しておきます
    下顎頭の前下方偏移 と考えてください
    無理な矯正=非抜歯ではなく 多くはオープンバイトのケースを
    ゴムかけして 強制的に顎を回転させて噛ませたケースを言います
    この時に 下顎頭が前下方に偏移させられるわけです

    • mabo400 より:

      下顎の右方変位は去年だけの画像で、それ以前の15年間はそうではありませんでしたので、親知らずが原因だとは思っていません。それが原因ならもっと以前から右方変位があってもおかしくないと思います。今回の咬合調整時も左側の臼歯部は咬合していませんでした。去年の画像の右方変位は外傷性咬合がある方なので、担当医がバイトをいじっている可能性もあります。担当医と協議して何か分かったらご報告いたします。この件はしばらく棚上げさせてください。

      おっしゃるように顎間ゴム?でオープンバイトを治すのは顎関節がついてくれば良いのでしょうが、筋の走行などの関係から本筋ではないと考えます。今は挺出させる方向が最もバランスが良いかなと考えています。

      • mabo400 より:

        下顎の右方変位の暫定解釈です。
        1、外傷性咬合用のスプリント治療で、筋バランス位で安静位を得るように調整していた。それが中心咬合位ではなくて、右方変位の位置だったので、それに慣れてきて、中心咬合位に反映されるようになった。
        2、右下寝では枕の当て方によっては、下顎の重みで右方変位になり、それが中心咬合位に反映されるようになった。
        3、元々右下7の外傷性咬合の症状が出ていたので、右方変位が筋、顎関節のバランスから見ると正常な位置だったと思われる。

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