後天性開口3

      2017/04/05

後天性開口の症例というのは実はそれほど多くはなくて、
画像で確認できるのを探すのは難しかったというのが実感です。
特に親知らずが萌(は)えてきて開口になるというのも、
言われているほど多くはありません。

一人の人間の歯が萌え揃う過程を画像に記録しているというのもそれほど多いわけでもなく、開口の方に出会っても、それが後天的なものか、先天的なものか、という区別がつくか?と言われても、絶対ではないわけです。
先天的な開口の方は、下顎角が大きい(横から見た顎が尖っている)、咬筋の走行が開口を誘発する方向とか、なんとなく判りますが。

開口の原因の一つに歯の大きさと顎の大きさの不調和(歯>顎)というのがあるのは確かで矯正歯科ではディズクレパンシーと呼んでいます。

親知らずが萌えてくる過程で開口になる数少ない?症例をアップしておきます。

15歳女性、正面観、開口は少しありますが、それほどではない。
実はこの子、12歳の時7番の萌出困難で矯正治療をしていますが、その時は開口も前歯部叢生はありませんでした。(画像はスライドなので探していません)
その3年後には叢生が起こっています。
歯>顎なので、叢生になって安定するしかないのだと思われます。
2003/04/23

22歳時、正面観、叢生も開口もひどくなってきています。
親知らずが押しているのでしょう。
2010/05/28

同日のレントゲン写真、親知らずは全部あります。

25歳時、正面観、ますます叢生がひどくなっていますが、開口はそれほどではありません。
要するにディスクレパンシーがあっても、開口よりも叢生になり臼歯部だけはなんとか咬合するケースが多いということを示唆しています。
このことは7番が虫歯になりやすい、7番のクラウンが脱離しやすい、7番の歯牙破折が起こりやすい人というのがあり、その方は見た目は開口ではなくても、「隠れ開口」だったと後で判る経験をすることとも符合します。
明らかな開口は少なくても、「隠れ開口」は多い印象を持っています。
前回の方もそうなのでしょう。
2013/06/21

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