後天性開口2.06

   

47歳女性、後天性開口、右下7外傷性カリエス

左側は67しか咬合がなく、咀嚼効率が悪いので、こちらではなく右側で噛むことが多いと思われるが、それが右上45の歯茎部カリエス、右下7のクラックやカリエスの原因になる可能性はある。
要検討課題。

左側の親知らずは水平埋伏歯で、少なくとも歯根が完成するまでは前方歯を押す。
左下5が頬側に転位しているのは親知らずが原因になっている可能性はあるが、20前後のことで、40代後半にこうなった可能性は少ないと思われる。
この15年の画像を並べてみたが、どうだろうか?

上顎の2が舌側転位しているのは7歳前後にはすでにこうなっていたと思われる。
3の低位と唇側転位も10代半ばの頃にはすでにこうなっていただろう。
左上の親知らずは今はないが、来院時にはすでに抜歯されていたのかもしれない。
ともかくこの数年の状況には関係ないと思われる。

この方は中心咬合位というか咬頭嵌合位は安定ではないのは確かだろうと思われ、咬合力やその他の外力で顎位が変化する可能性は高い。

今回下顎が右回転したのが先か、右下7が外傷性カリエスになったのかが先か、それは判らないが、
この現象をうちでは新しい顎位に「気がついた」と表現している。
もちろん意識的に気が付いたかどうかではなく、元々右咬みの方が左右の筋肉の緊張度のバランスが良かったところに落ち着いてしまった、ということだ。

不安定な咬頭嵌合位で保たれていた危うい中心咬合位が壊れたというか、変化したのだ。

こうやって画像を並べてみても、下顎が右方回転した原因や後天的な開口の原因ははっきりしない。

右下7をピボットとした咬合力(咀嚼筋の過緊張含む)や外力(寝相など)により関節が被圧縮性を持つことによる開口なら、
今回の咬合調整で一時的に改善したとしても、これで開口が収束するかどうかは判らない。

それどころか、支点になっている右下7の歯牙破折の危険性が極めて高い。

今回の来院時にはスプリントを使っていなかったとおっしゃっていたので、
再度診断用のスプリントを入れてみようと思う。
何か解ったらご報告予定。

2016/07/09

2016/01/16

2012/01/07

2009/07/04

2004/02/24

2002/06/03

 - 歯科未分類, 削らない・抜かない歯科治療, 外傷性咬合