今日の充填治療344(初中級編)

   

このところ疲れぎみで、記事のアップも辛いのですが、この症例はアップをお約束していましたので、1つだけ。

30代男性、左上7、インレー脱離後放置、たまに痛い。

この症例も通常は神経の保存は困難なので、抜髄>冠装着となるのですが、
それは技術的・経済的な問題もさることながら、
それ以外の修復方法を学校で習っていないからです。

これは世界中の歯科医にとって洗脳に近いもので、これを打破しようとすると精神面で非常に大きな壁に直面するのです。

僕にとってはどっちにしても疲れることには変わりがないので、
一回でCR充填で終わって、後はDH(歯科衛生士)に任せます。

要するに歯科治療というものは必ず経年劣化するので、術後管理が欠かせないのです。

・・初診時に歯肉息肉がウ窩に入り込んでいたので、水硬性セメントで圧排しておいた。

露髄するので軟化象牙質は全部は取らないくても良い。α-TCPセメントが硬化できる程度に乾燥できれば良い。軟化象牙質は再硬化する。

麻酔すると露髄するのでしない。痛みが出たらそれ以上削る必要はないということ。
接着性を維持できる程度にマージン付近だけ新鮮歯質を確保する。

軟化象牙質を残しておいても虫歯が再発することはない。
虫歯は電気化学的な腐食現象なので、イオン伝導を遮断するだけで良い。
要するに辺縁漏洩がなければ虫歯を残しても虫歯を残しても内部で虫歯が進行することはない。

これを「虫歯の電気化学説」と名付けて公開しているが、業界からは何の反応もない。

現段階で長期間にわたり辺縁封鎖性を維持できる修復方法はCR充填しかない。
理由は過去記事を探してください。

α-TCPセメントで覆とうする。抗菌剤は気休めで入れている。

ストリップスは使わなかったり、

使ったり、

CR充填後

咬合調整後

 - 今日の充填治療シリーズ, 削らない・抜かない歯科治療