歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

ディープ・バイト症例2つ (4)

2017/03/20
 
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ディープバイトと言っても、
その本態は下顎が、正常と思われる位置よりは後退しているということです。
なぜ下顎が後退するのかというと、
咬合筋の収縮のベクトルの方向が下顎を後退させる方向に向いているということで、
要するに筋肉の走行、骨への筋の付着位置、下顎角の角度など、

生まれつきの問題ということです。

そういう意味では、
これがその人にとっては正常なのだよ。ということもできるわけで、
歯科矯正治療の対象になるのかどうか、疑わしいというか(本来なら整形外科、または口腔外科?)、
歯科矯正的な方法でディープバイトが治ると期待されても困るよね。。と思ってしまいます。

つまり、見かけだけ正常(と思われる)な咬み合わせにしても、筋の方向がそのままなら、
また元の咬み合わせに戻ってしまうことも十分に考えられる、と言うことです。

とは言っても、時折深刻な顎関節症の原因になることがありますので、
歯科でめんどうをみることになるのです。
それが、以前アップしたこの症例です。
(その後どうなったか、ご報告しないといけませんね)
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201103040002/

ディープバイトを真の意味で治せるのか? また治す必要があるのか?
という問題を全く考えずに、
見た目が出っ歯に見えるというだけで、学校検診で引っかけないでね。親が心配するだろう。。

というのが、この症例。
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201111100004/

どちらも、その子が持って生まれたの筋肉収縮のベクトル方向を変えるというのが、
ディープバイトの治療方針なのですが、
そんなことができるの?と思ってしまいます。

幸い人間の咀嚼筋は不随意運動だけではなくて、随意運動でもあるので、
学習によって、もっと前方で咬むことができるようになる可能性があるということです。

その学習をお手伝いする矯正装置を作ったというのが、今日ご紹介する症例です。

7歳男子、いつもの噛みあわせ位置、奥咬みしている。
0403 (8)-1.JPG

下顎を前方位に固定して(構成咬合)、その位置を憶えさせるための床装置。
6歳臼歯が伸びてくるまで、この装置を使います。
上下の6歳臼歯がタッチしたら、装置は外して、D、Eまたは4、5が伸びて来てタッチするのを期待します。
期待するというのは、歯科矯正的な考え方の範囲を越えているということです。
0403 (3)-3.JPG

装置を入れたところ。
0403 (2)-2.JPG

つづく

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