今日の充填治療その61

      2017/03/20

30代男性、右上6、自覚症状なし。
メタルインレーの2次カリエス症例。

この部分が2次カリエスになる頻度は高く、
2級インレーのほとんどはそうだと言っても差支えありません。

なぜこの部分に虫歯ができるのかというと、
隙間が出来易いからです。

なぜ隙間ができやすいかというと、
咬合による応力が集中するからです。

隙間ができ、その隙間が狭い内は、硫酸塩代謝系の嫌気性菌がFeSを作り、
FeSは分極剤として働くと考えられますので、
歯質とメタル間の異種金属接触腐食、通気差腐食は阻害されます。
黒くなっている虫歯が進行し難い理由です。

ところが、ある一定以上の隙間が出来ると好気性(通性嫌気性)菌の繁殖が始まり、
一挙に酸性環境になると共に異種金属接触腐食、通気差腐食が進行します。

今回の虫歯は歯肉縁下も深いところまで進行していて、出血させずに接着面を確保することが困難でした。
また時間の経過と共に歯肉がかぶさって来て、トリミングしたストリップスで歯肉をかきわけながら充填しなければならないのですが、したがって写真を撮っている余裕がありませんでした。

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 - 今日の充填治療シリーズ, 削らない・抜かない歯科治療