歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

唾液検査結果報告

2017/03/20
 
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ウィステリアというヘルスケア歯科研究会のフォームを使っています。

予防歯科を始めた時に導入した唾液検査(サライバ・テスト)というのがあって、
まあ、それなりに有効なので12年間続けています。

この検査結果はOさんのもので、ここにアップすることをお約束していました。
見ていらっしゃいますか?
外側に線が来る方がよいと思ってください。

検査は固めのガム(パラフィン)を5分間噛みながら唾液を採取することから始めます。

唾液量、
2種類の虫歯菌(とされている偏性嫌気性細菌)が唾液中にどのくらいいるかという培養検査、
唾液のpHを測る試験(BTB試験紙)、
3日間の食生活調査票というのを書いてきていただくというものもあります。

唾液量は6cc/5分間以上でOK、10cc/5分間以上で優秀です。3.5cc/5分間以下で良くないです。

pH試験紙は黄色でpH6以下です、この方は全体的にはダークグリーンで、
周囲に黄色の縁取りができていますので、
唾液の緩衝能はあまり高くはない、どちらかというと低い、という判定です。
これは、唾液中に重炭酸イオン(これが重曹のこと)が少なめなので、
対策としては「重曹うがい」をして重炭酸イオンを補充すれば良いというだけのことです。
臨床的には「重曹うがい」は非常に効果的でC2でも小さな実質欠損なら治ることがあります。

虫歯菌は2種類を培養検査して多寡を判定します。

ミュータンス連鎖球菌の培地は砂糖が塗ってある白いスティック。
この方は多くはありません。
砂糖からデキストランという粘着性物質を作り歯面に固着するという性質をもつ細菌なので、
初期ウ食(歯面の白濁)の原因菌とされています。また初期の裂溝ウ食の原因菌の1つだと思います。一般にこの細菌が多いと歯根面カリエができやすいなど、カリエスリスクは高い印象はあります。母子感染すると言われていますが、母子のデータや狭い地域に住む人のデータを見ると有意性はあるのではないかと思います。

黒い寒天培地はラクトバチルス(乳酸菌)用の培地、
極ふつうに余り嫌気的ではない隙間にコロニーを作っている細菌で酸産生菌です。
電気化学説的には、酸性で金属(歯も金属化合物)の腐食が進行しやすいのは当たり前のことではあるのですが、
酸性環境は腐食環境の一要素ではあるのですが、それだけではないので虫歯の原因菌と決めつける必要はありません。
まあ、隙間が多いよね。。進行中の虫歯の穴があるかもね。。という位の意味です。
この方はほとんどいません。

虫歯の電気化学説的には、細菌がいなくても虫歯にはなりますので、
細菌は虫歯の必須要因ではなく促進要素であるという位置付けです。
その過多はそれなりのリスクではありますが、
それだけではない、という観点は必要です。

全く歯磨きをしない人でも虫歯がない人もいるということもそう考えれば、
それは不思議ではありませんね。

食生活は一回当たりの砂糖の摂取量ではなくて、回数が問題ですので、
この方は問題ありません。
3回が一番外側、その内側が4回、5回以上が危険領域に入ります。
特に就寝前の甘味飲料が危険です。寝る前は牛乳も危険と言っておきます。

フッ素は電気化学説的にいえば、金属腐食を促進します。
ということは歯(金属化合物)を溶かす(虫歯を促進する)要因になりますので、
わざわざ毒物であるフッ素を虫歯予防に使う科学的合理性は0です。
うちでは完全に無視しています。

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