今日の抜歯再植術シリーズ60.02

   

40代女性、右上7、歯牙破折、咬合痛+

前回の続きで、
http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-20659/

外傷性の咬合により歯牙が破折するケースは誰にでも分かりやすいが、
外傷性の咬合によって実際に発現する症状は様々です。
口腔内の痛みやトラブルのほとんど全てを網羅していると言っても過言ではない。
しかも患者自身がそんなことをしていることに気が付いていないことが大半だということが一番の問題だ。

もちろん抜歯に至るケースのかなりの部分を占めている印象がある。

まあ、うちは予防歯科をやっている建前もあって、
なるべく抜かないという方針が売りなので、
患者が希望するのなら、なんとか保存を試みています。

もちろんこういう限界症例は継続的なメンテナンスが必須で、
そもそも予防歯科をやっていることが前提となると言ってもよい。

費用は概ねインプラントの1/10だが、定期的に来院できる範囲にお住まいの方でないとなかなか上手くいかないだろう。
まあ、それはインプラントも同じことではあるのだけれど。

・・今回のケースは歯石、膿瘍、繊維性に肥厚した粘膜上皮など、除去が非常に困難で、超音波スケーラーだけではなくエアタービンを使った。
それだけ歯根表面の正常細胞が損傷していると思われ、予後が不良になる懸念がある。

清掃後の頬側根
外則

内側

口蓋根
外則
CR充填をしていたが強固に接着していたので、あえてCRは除去していない。
CRのボンディング材を適切に選べば、その接着力は驚くほど高いことがわかる。

内側

つづく

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