外傷性咬合1.01

      2017/06/17

当時30代男性、左上7、咬合痛、温冷痛、自発痛+、歯冠破折

外傷性咬合というのは、18年程前、削る治療を止めた頃から気がつくようになってきました。それまでは患者が痛いと言えば神経を取って冠を被せる、それでもだめなら抜歯というお定まりの対応をしていたので、気が付かなかったわけです。

ところが、削る治療を止めて、徹底的な歯髄や歯牙の保存を心がけるようになると、この問題が噴出してきたのです。
まあ、それまではふつうの歯医者さんだったので、気が付かなかったというだけのことなのですが。。

症状は様々で、トラブルはその患者の弱い部分に現れるとしか言えません。
顎関節症、咬合関連の筋肉痛、歯周病、咬合痛、知覚過敏、高度の咬耗、虫歯、クラック、歯髄炎、歯牙破折、補綴物・修復物の破損、舌痛症などとほとんど全ての口腔内のトラブルの原因となって、抜歯に至る原因の大きな一角を占めています。

そして、それらの患者さんに共通していることは、
外傷性の咬合をしていることに全く気がつかないことなのです。

指摘しても、まさか自分が過度な咬合力で咀嚼したり、無意識に噛み締めたり、様々なやばいことをしているなんて、認められないのです。
ほんとうに自分では判らないのだと思います。
それがふつうのことだと思っているか、全く気がつかないか。

そして最後には怒りだしますw

この方も歯が割れたときは「そうかもな〜。。」と思ったかもしれませんが、
ここにアップ予定の画像以外の
歯牙やCRがちょっとだけ欠けたなどの軽微な修復をせざるを得ないときでは、
おまえの処置が下手くそなんだろう。毎月とか、いいかげんにしろ!と怒りだしますw

・・最初の来院は
2010/08/21

咬合痛、温冷痛、自発痛を訴えられましたが、
虫歯があるわけでもなし、
見た目は特に変わったところはありませんでした。

この時は気が付かなかったのですが、
うっすらとクラックが見えます。
こういうクラックはだれにでもありますので、
まあ、気がついても様子見で終わります。
これが数年後に破折するわけですが。。

これらの症状は歯根膜、歯髄の炎症の症状ですので、
外傷性のものかな?と思い、いきなり抜髄(神経を取ったり)せずに、
破折防止の補強冠とナイトガードの印象をして経過観察としました。
その後は、しばらく症状がでなかったり、
また痛くなったりを繰り返していたようです。
よくみればちょっとヤバそうなクラックが見えます。

つづく

 - 削らない・抜かない歯科治療, 外傷性咬合