今日の2次カリエスシリーズ84.02

      2017/06/25

70代男性、右上7、メタルインレー2次カリエス、自発痛ー

前回のつづきです。

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-20960/

これがメタルインレーを除去したところですが、セメントは全く利いていません。
でも、虫歯になっていない部分(赤の楕円部分)と虫歯になっている部分(青の楕円)に分かれます。

これがどういうことなのか? ふつうの歯医者さんは答えられません。
セメントがダツリしたら、どこでも虫歯になってもおかしくないよねー??
という感じです。

このケースの場合、青の楕円部分の隙間は500μ以上あり、赤の楕円部分の隙間は50μ以下です。

隙間の大きさによって虫歯になりやすかったり、なりにくかったりする。

この理由は、好気性の酸産生菌が優勢となるには、要するに十分な酸素が供給されるにはそれなりの隙間が必要だということ。
歯質を酸(プロトン:H+)が通り抜けるところが虫歯になるという原理からいうと、やは酸性環境でないと虫歯にならないからです。

また金銀パラジウム合金と歯質の間のpH2における自然電位差は0.7Vもあるという事実から、FeSのバリアーがあっても、酸性環境では異種金属接触腐食は起こりやすくなる。一旦腐食が進むとバリヤーも一緒に溶け出してしまうので、腐食が加速される。

同じ歯でも、口腔内全体でみても、遠心の方が酸素濃度は低くなるので、
酸素濃度差電池は形成されやすくなり、その部分の腐食しやすい。

などが考えられる。

 - 削らない・抜かない歯科治療, 今日の2次カリエスシリーズ, 虫歯の電気化学説